
「物置を買いたいけど、設置費用が高い」と悩む方は多いですよね。
実は、地面の状態を整えて水平をしっかり出せば、初心者でもDIYで物置を設置できます。
この記事では、物置を自分で設置するために必要な道具・基礎作りのポイント・組み立ての手順を写真付きでわかりやすく解説します。
物置は自分で設置できる?まずは難易度をチェック

ホームセンターやネットで購入できる物置の多くは、DIYで自分でも設置可能なタイプが増えています。
組み立て自体は家具を作るような感覚で、説明書を見ながら順番に組み立てていけばOKです。
ただし、難易度の差を分けるポイントは「基礎づくり」です。
物置は完成後に数百キロの重量になるため、水平でしっかりした基礎を作れるかどうかが成功のカギとなります。
組み立てよりも、むしろ基礎が一番難しく、重要な工程です。
まずはどんな物置なら自分で設置できるのか、そして注意点をチェックしていきましょう。
DIYで設置できる物置の種類
自分で設置しやすいのは、小型〜中型タイプの物置です。
これらは基礎ブロックを並べて置くだけの簡易設置が多く、DIY初心者でも比較的挑戦しやすいです。
一方、大型のスチール物置やバイクガレージタイプは、重量やパネル数が多く、水平出しもシビアになるため、1人では大変なこともあります。
「自分の設置場所」「サイズ」「重量」を見て、DIY向きかどうか判断しましょう。
自分で設置するメリット・デメリット
メリット
デメリット
特に基礎の精度は、完成後の使い心地を大きく左右します。
見た目は真っすぐでも、数ミリの傾きで扉が閉まらなくなることもあるため、時間をかけてしっかり水平を取ることが大切です。
設置が難しいケースとは?
以下のような条件では、DIY設置が難しい場合があります。
- 設置予定地が傾斜地・ぬかるみ・砂地など不安定
- 大型物置や重量物を収納する場合
- 強風や積雪が多い地域の場合
こうしたケースでは、無理せず業者に基礎だけ依頼する方法もおすすめです。
基礎さえしっかりしていれば、あとは説明書通りに家具のようにパネルを組み立てていくだけなので、DIYでも十分に対応できます。
物置設置に必要な道具と材料
物置の設置では、「基礎づくり」と「組み立て」の2段階で使う道具が異なります。
どちらも特別な工具は必要なく、ホームセンターやネットで手に入るもので十分です。
ここでは、それぞれの工程に必要な道具と、作業を楽にする便利アイテムを紹介します。
基礎づくりに使う道具
物置を安定して設置するためには、正確な水平出しと地面の締め固めが欠かせません。
基礎づくりで用意しておくとよい道具は以下の通りです。
また、地面が柔らかい場所では砕石(C40-0など)を敷いて転圧することで、物置が沈みにくくなります。
この工程が後々の安定性を大きく左右するため、焦らず丁寧に作業しましょう。

上記の道具がどんなものか確認したい方は、下記記事を参考にしてみてください!
組み立てに必要な工具
物置の組み立ては、家具のようにパネルを順番に組み合わせていく作業です。
説明書が付属しているため、工具さえ揃っていれば初心者でも十分対応できます。
特に電動ドライバーがあると、作業時間を大幅に短縮できます。
ただし、締めすぎると金属パネルを変形させる恐れがあるため、低速で慎重に扱いましょう。
物置設置前に準備すること
設置場所の確認と寸法取り
物置の寸法を把握しておくことは必須で、購入した物置が届くまでの間に基礎を完成させておくのが理想です。
まずは、物置を設置する場所の広さ・状態・使い勝手を確認しましょう。
チェックポイントは上記の通りで、寸法を測るときは、メジャーで実際のサイズを出し、物置の図面サイズより少し余裕を持たせておくと安心です。
また、基礎ブロックの位置を決めるために、水糸や杭で設置範囲の四隅をマーキングしておくと、後の作業がスムーズです。

基礎ができていないのに物置が届いても、保管に困ることになってしまいますので、計画と事前準備は大事ですよ!
地面の水平を取る方法

物置の設置で最も重要なのが、地面の水平を取ることです。
水平が出ていないと、完成後に扉が開かない・傾く・歪むといった問題が起きます。
水平を確認するには、以下の道具を使います。
- レーザー水平器(または普通の水平器)
- 長い木材やアルミ定規(ブロック間をまたがせて確認)
基礎ブロックを並べたら、定規の上に水平器を置き、左右・前後ともに気泡が中央に来るよう調整します。
高さが足りない部分は砕石や砂を足し、出すぎている部分は削って微調整しましょう。
👉 この「水平出し」が、物置設置で最も大変で重要な工程です。
ここを丁寧に仕上げておけば、組み立て後に扉が傾いたり、物置が沈んだりする心配がなく、組み立てもスムーズに進みます。
物置の基礎を作る手順
今回は、コンクリートブロックを使った簡易基礎の作り方を中心に紹介します。
さらに、地盤が柔らかい場合や寒冷地で施工する場合の対策方法についてもあわせて解説していきます。
①地盤作り

- コンクリート・アスファルト
→ そのままブロックを置く - 土の上(普通の地盤)
→ 転圧してブロックを置く
→ または、砕石を敷いてからブロックを置く - 柔らかい地盤・寒冷地
→ 土を掘る → 砕石を敷く → 転圧 → ブロックを置く
地盤が柔らかい場所に物置を設置する場合や、寒冷地にお住まいの方は、ブロックを置く前に地盤改良することをおすすめします。
地盤が緩いままブロックを設置すると、たとえ最初は水平を取っていても、時間の経過とともに物置が傾く恐れがあります。
また寒冷地では、地中の水分が凍結して膨張する「凍上(とうじょう)」によって、物置が持ち上がり傾いてしまうこともあります。
これらのトラブルを防ぐには、砕石を数十センチ敷き詰めて転圧する地盤改良が効果的です。
設置場所の土を掘り下げたあと、砕石を均一に敷いてしっかり転圧しておきましょう。

基礎に砕石を使うのは非常に重要な作業でもあり、詳しい効果については下記記事をご参照ください。
手順1.設置場所・範囲を決める

まずは物置のサイズを確認し、設置場所を決めます。
物置のサイズより一回り大きいスペースが確保できる場所を選びましょう。
壁がある場合は通気性を確保するためにも5〜10㎝以上を離して設置します。
手順2.地面を平らに均して転圧する

場所が決まったらレーキなどで土や砕石を平らに均し、転圧します。
このとき、なるべく水平になるようにしておくと、後でブロックを水平に置きやすくなります。
◾️転圧のコツ
- 砕石を敷いたら、タンパーで全体をまんべんなく叩く
- 足で踏むだけでは不十分。角や端までしっかり締め固める
- 転圧後、表面が沈まないか確認

転圧で地面を固める作業はかなり重要ですので、下記のようなタンパーなどでしっかり転圧しましょう!
👉土を掘って砕石を敷くやり方については、下記記事をご参照ください。
②ブロックを使った簡易基礎の作り方

もっとも一般的で簡単なのが、コンクリートブロックを並べて作る「簡易基礎」です。
多くの物置メーカーもこの方法を推奨しており、DIYでも扱いやすいのが特徴です。
ブロックを使う理由は、高さをしっかり確保できて湿気から物置を守れること、そして水平調整がしやすいことにあります。
さらに、材料費が安く手に入るため、コストを抑えながら安定した基礎を作れる点も魅力です。
ブロックの寸法や必要数は、物置の説明書に記載されていることが多いので、まずはメーカー指定の配置を確認してから進めると安心です。
手順1.ブロックを仮置きする

手順2から開始しても問題ありませんが、全体像のイメージをつけるためにブロックを仮置きします。
ブロックの配置は、物置の床フレームをしっかり支えられる位置に置くのが基本です。
ほとんどのメーカー説明書には「基礎配置図」があるので、それを基準に並べましょう。
◾️配置のポイント
- 四隅+中央部分を支えるように配置する
- 各ブロックの間隔は、物置の床枠がきちんと乗る位置に調整
- 高さがずれる場合は、砂や砕石を足して微調整
手順2.水糸を張る

物置の寸法や説明書に記載されたブロックの寸法に合わせて、水糸を貼ります。
可能であれば水盛りなどでブロックの揃えるべき高さで水糸を張っておくと、後の水平調整作業が楽になります。
もし、水盛りで水平がうまく出せいないという方は、水平器でブロックの高さを揃えていけるので大丈夫です。
手順3.水糸に合わせながら並びと高さを調整
ブロックの側面を水糸に合わせながら置き、水平器とゴムハンマーで水平に設置していきます。
そうすることで、ブロックの並びや高さが揃います。
水糸で水平を取っていない時は、長い定規や木材をブロックの上に渡し、水平器で確認しながら調整しましょう。
必須ではありませんが、モルタルやバサモルを使うと水平に調整しやすく、安定もしやすくなります。
◾️水平出しのコツ
- 長い定規や木材をブロックの上に渡し、水平器で確認
- 高さが足りない部分は砕石を足し、出ている部分は叩いて調整
- 前後・左右の水平が取れるまで、根気よく微調整
水平出しは「地味だけど最も大事な工程」です。
ここで丁寧に仕上げておけば、物置の組み立てはスムーズに進みます。
物置を組み立てる手順
- 床パネルの設置
- 支柱の固定
- 屋根の取り付け
- 壁パネルの設置
- ドアの取り付け
- アンカープレートを使って固定
- 完成
物置の種類によって組み立方も異なってきますが、今回はタクボの物置を例に作り方の流れを紹介していきます。
基本的には購入した物置の説明書を参考に組み立てていってください。

作業時間は半日もあれば組み立て終わると思います。私は1人で組み立てましたが、2人いた方が作業は楽ですよ!
①床パネルの設置

水平に設置したブロックの上に床パネルのパーツを置き、組み立ていきます。
基礎が不安定の場合は、床のパーツを全部組み立ててからブロックに乗せてあげましょう。
基本的に作業はボルトを締めて固定していく工程が多いため、インパクトドライバーがないと作業時間が何倍もかかってしまいます。
作業していると壁際や内部の狭い部分など、インパクトドライバーが入らない狭い場所も出てくるため、往復運動でボルトを締められるラチェットレンチも用意しておきましょう。
②支柱の固定

床パネルと支柱をボルトで固定していきます。
③屋根の取り付け

支柱の上に屋根の骨組みとなる枠を固定していき、屋根のパネルを乗せます。
排水の関係で屋根の向きなどもありますので、注意しましょう。
屋根を取り付けたら、壁の繋ぎ目になる柱もボルトで取り付けます。
④壁パネルの設置

壁パネルは床パネルに差し込み、中からボルトで固定していきます。
物置の周りが狭い場合は、壁パネルを取り付ける前にアンカーで固定しておきましょう。
全て組み立てしまうと、あとでアンカー固定ができなくなってしまいます。
⑤ドアの取り付け

必要なパーツを組み立てたドアの車輪を物置に引っ掛けて固定します。
あとは、排水パイプや屋根部分のカバーなどを取り付ければ組み立て工程は完成となります。
⑥アンカープレートを使って固定
強風などで物置が倒れいないようにL字型になったアンカープレートを使って固定します。
プレートは物置の支柱を固定するボルトの間に入れてあげることで簡単に取り付けができます。
ちなみにアンカープレートは物置に付属されていることが多いですが、アンカーボルトは自分で用意しておく必要があります。
⚫︎地面がコンクリートの場合

アンカープレートと地面が接するように物置へ取り付け、アンカーボルトを打ち込んで固定します。
ただし、地面がコンクリートの場合、ボルトを打ち込むには下穴を開ける作業が必須です。
この下穴は ドリルドライバーやハンマードリル でなければ開けられず、普通のインパクトドライバーでは対応が難しいです。
無理にインパクトで穴を開けようとすると、モーターが焼けて故障する危険もあるため、必ず適した工具を使うようにしましょう。
⚫︎地面が砕石や土の場合

地面が砕石や土のように柔らかく、ボルトを差しても固定できない場合は、通常のアンカーは使えません。
そういった場所では、30㎝四方くらいの穴を掘ってアンカープレート(固定金具)を埋め込み、モルタルやコンクリートで固めて固定する方法が一般的です。
⚫︎地面がアスファルトの場合

アスファルトはコンクリートより柔らかいため、アンカーボルトを打っても十分な固定力が得られません。
そのため、物置を固定したい場合は、アスファルトを一部削って下の土を掘り、モルタルなどで固めたうえでアンカープレートを埋め込む方法が一般的です。
もうひとつの方法として、太めの鉄杭を斜めに打ち込んで固定するやり方もありますが、強度はやや劣るため、しっかり固定したい場合は前者がおすすめです。
⑦完成

あらかじめ砕石などは敷いておきましたが、午前中にブロックの設置、午後から組み立てという感じで1日もあれば作業は終わりました。

説明書だと全貌が見えづらく、部品も多く感じますが、実際にやってみるとそこまで難しくはありませんよ!
設置後に確認しておきたいポイント
傾き・がたつきのチェック
物置を設置したら、まずは全体の水平が保たれているかを確認しましょう。
扉の開閉が重い・勝手に閉まる・隙間ができるといった症状がある場合は、基礎ブロックの高さにズレが生じている可能性があります。
気づいた時点で早めに調整しておくことで、後々のトラブルを防げます。
防錆・防水対策をして長持ちさせる
金属製の物置はサビ対策をしておくと耐久性が大きく向上します。
コーキングで雨水の入りやすい部分を補修したり、キズがついた箇所にサビ止めスプレーを塗布しておくと安心です。
また、床下の通気を確保することで湿気を溜めにくくでき、内部のカビ対策にもつながります。
防草シートや人工芝を敷くのもおすすめ!

物置を設置したあとも、隙間から雑草が生えてくる可能性があるため、防草シートを敷いておくのもおすすめです。
もし防草シートや人工芝を敷きたいと考えている場合は、ブロックを設置する前後で終わらせておいた方が作業はしやすいです。
まとめ|正しい手順でDIY設置すれば長く使える!
物置は、基礎づくり・水平調整・固定といった基本の手順を丁寧に行うだけで、DIYでも長く安心して使えます。
とくに基礎となるブロックの設置は、後からのガタつきや傾きを防ぐための大事な工程です。
今回紹介したポイントを押さえて作業すれば、見た目も性能もプロ並みの仕上がりにできます。
ぜひ焦らず、安全に進めながら、あなたの庭にぴったりの物置を完成させてください。










