丸ノコをテーブルソー化!初心者でも作れる簡単DIY手順を紹介

「直線カットをもっと正確にしたい」「丸ノコの取り回しが不安」。そんなときに便利なのが、丸ノコを固定して使う「テーブルソー」です。販売されているテーブルソーは高価ですが、実はDIYでも簡易的なテーブルソーを自作することが可能です。
今回は、安く・手軽に使えるテーブルソーの作り方を、写真付きでわかりやすく紹介します。
作業効率も安全性もグッとアップするので、ぜひチャレンジしてみてください!

作業台の作り方についてはこちらの記事を参考にしてください。

テーブルソーとは

メリット
  • 直線カットが正確
  • 繰り返し同じ寸法で切れる
  • 効率的にカットができる
  • 安定した作業ができる
  • 市販より安く作れる

テーブルソーとは、固定された刃に材料を押し当てて切断する据え置き型の電動工具で、主に木材の直線カットに特化した切断機です。

今回はそのテーブルソーを作業台に取り付けて作る自作テーブルソーの制作方法を紹介していきます。
また、丸ノコを作業台に取り付けると天板(板)の厚み分、カットできるサイズが小さくなるため、刃のサイズが190mmある”マキタのM585などがおすすめです。

簡易テーブルソーの作り方

  • 作業台の天板を切削・切り抜き
  • 丸ノコをプレートに固定
  • プレートを天板に埋め込む
  • フェンスガイドの作成
  • 完成

①作業台の天板を切削・切り抜き

印付け

まず最初に、作業台の天板をジグソーが入る長方形の形に切り抜く作業を行いますが、このとき重要なのは、天板に対して正確な垂直ラインで印をつけることです。

わずか1mmでもズレてしまうと、刃が斜めになったり、正確なカットができなくなったりします。
そのため、この「印づけ」の工程は特に慎重に行いましょう。
具体的な方法としては、上記画像のような丸ノコガイドを使うと、天板に対して正確な直線を簡単に引くことができますよ。

三角定規の底辺の部分が木材に引っかかるようになっているため、正確な直角が出るようになっています!

切削・切り抜き

印付けした部分を電動トリマーを使って縁を削り、ジグソーで中央部分を切り抜きます。
電動トリマーとは、主に木材の表面を削ったり、加工したりするために使う電動工具で、幅広い使い方ができます。
私は、性能が段違いに良いハイコーキの”M3608DAを愛用していますが、DIYでコスパを重視すれば京セラの”MTR-42もおすすめとなっています。

性能重視!
コスパ重視!

切削作業が完了したら、ジグソーで切り抜いていきます。

②丸ノコをプレートに固定

天板の切り抜いた部分にちょうど収まる幅・厚みの木材プレートを用意し、丸ノコのベースにねじを打ち込んで固定します。今回は木材の厚みがあまりなかったため強度の問題上、上面側から皿取りをし、ねじで固定しています。

おすすめ皿取りツール!

ベースに穴がない場合は、ドリルで下穴を開けてからねじで固定してください。
穴あけに使う工具は電動ドライバーと鉄・ステンレス用ドリルビットがあれば可能ですが、穴あけ工具について知りたい方は下記をご参照ください。

また、木材プレートと丸ノコのベースを垂直に固定するためには、スピードスクエアを使うと正確な垂直が出せるためおすすめです。
上記画像はジグソーがモデルになっていますが、使い方の参考にしてみてください。

③プレートを天板に埋め込む

天板に鬼目ナットを埋め込み、プレートをはめてボルトで固定します。
これにより木材を傷めずに取り外しが可能になります。

また、プレートに刃を貫通させる際は、プレートを逆さまにして天板にはめ込めば安定して刃を貫通させられます。

④フェンスガイドの作成

テーブルソーで正確な直線カットを行うには、「フェンスガイド」の存在が不可欠です。これは、材料を一定の幅で真っすぐ切るための基準となるガイドのことで、ブレやズレを防ぎ、作業の精度を大きく左右します。

一般的な自作フェンスの仕組みとしては、次のような構造が用いられます。

作業台の縁に溝(Tスロットや直線レール)を設ける

この溝はフェンスのガイドとなるレールの役割を果たし、フェンスがブレずにスライドできるようになります。
私は、SPF材(1×4材、2×4材)を使って作りました。

フェンス本体を溝に沿ってスライドさせる

フェンスの底面にガイド材を取り付け、作業台の溝にピッタリはまるようにしてスムーズな可動を実現します。

好みの位置にフェンスを合わせ、トグルクランプなどでしっかり固定する

フェンスの位置決め後にクランプでしっかりと固定することで、作業中に動くことを防ぎ、正確なカットをサポートします。

詳しい作り方については下記記事を参考にしてみてください。

⑤完成

フェンスガイドまでできれば完成です。

斜めのカットがしたい方は、丸ノコ本体ある角度調整機能を使って、任意の角度に合わせてからプレートを貫通させてあげればOKです。

そこまで難しい作りではありませんが、正確な作業が求められますので、焦らず丁寧に行っていきましょう。

テーブルソーに使う便利治具

下記で紹介するテーブルソー用の治具は、作業効率を上げてくれるのはもちろん、安全性も高めてくれますので、テーブルソーを作られた方はぜひ様々な治具も作ってみてください。

クロスカットスレッド

  • 素早く正確な加工できる
  • 細かい加工が行いやすい
  • 同サイズの木材を量産できる
  • 安全性が高まる

集塵カバー

  • 粉塵を抑える
  • キックバックを予防する
  • 巻き込み事故を防止する

テーブルソースイッチ

  • 事故時に素早く停止できる
  • 足や膝でも操作可能
  • 操作性が良く、視認性が高い

4つの機能がついた本格テーブルソー

今回は初心者の方でも手軽に作れる「簡易テーブルソー」の作り方をご紹介しましたが、
「もっと本格的なテーブルソーに挑戦してみたい!」という方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
昇降機能・角度調整・集塵・直線ガイドの4つの便利な機能を備えた、本格仕様のテーブルソーの作り方を解説しています。

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