
天板サイズが900×1800mmの自作テーブルソーに合わせた目盛り付きフェンスガイドの作り方を紹介していきます。
昇降機能などがついたテーブルソーの作り方については下記記事をご参照ください。
フェンスガイド

通常フェンスガイドには直線カットの精度を上げてくれる役割などがありますが、今回はさらに「目盛り調整」・「ワンタッチ固定」の2つの機能を追加し、加工精度と作業効率を大幅に上げてくれるテーブルソー用フェンスガイドを作っていきます。
フェンスガイドは、テーブルソーにとって欠かせない治具ですのでズレが発生しないためにも、しっかり精度を意識して制作していきましょう。
作り方
- テーブルソー台の加工
- フェンスの作成
- 目盛り機能追加
①テーブルソー台の加工

フェンスをスライドさせるため、テーブルソーの天板に木材を取り付けて溝を作ります。
手前側はアングル等を使ってスライドさせるため溝はやや狭めにし、奥側は木材を使ってさせるためやや広めの溝を作ります。
溝を作る際は、スペーサーとなるものを挟むなどしてきちんと幅を揃えるようにしましょう。
ここがズレていると正確なフェンスとして機能しなくなってしまいます。
②フェンスの作成

フェンスの素材には1×4材を使用しましたが、サイズ調整を兼ねて丸まった角を切り、綺麗な四角形に加工しています。
また、フェンスの内部は上記画像のように木材を入れてあるため、多少の反りなどがあってもサイズさえきちんと揃っていればビス止めした時に綺麗に矯正されて、フェンスとして必要な精度を出すことができます。

次に、溝に入れてスライドさせるための木材やアングルを用意し、テーブルソーの刃と作成したフェンスが平行になるよう取り付けていきます。
下記のようなガイドがあると簡単かつ正確に直角の確認ができ、丸ノコや電動トリマーの加工時にも使えるためおすすめですよ。

私の場合、ちょうど良いアングルがなくて画像のような短いブックスタンドを代用しましたが、これから作られる方はより安定させるためにも少し長めのアングルにした方がいいでしょう!

※後日、幅30cmのアルミアングルに変えましたがやはり安定感が出て使いやすくなりました!

最後に、トグルクランプを取り付ければワンタッチ(厳密にはレバー下ろす)でフェンスが動かないように固定することができます。
しっかり固定できるのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、サイズに合った保持力の強いトグルクランプを使えば作業中でもズレずに固定されますよ。
③目盛り機能追加

メジャーテープを貼り付けることで、木材に墨付けしなくても任意のサイズに加工できるようになり、より機能的・効率的なフェンスに仕上げることができます。
メジャーテープを貼る際には、電動トリマーを使って0.3mmくらいの溝を掘り、その上にメジャーテープを貼ることで剥がれにくくすることができます。
切削しておかないと、接触したときに引っかかって剥がれてしまいやすくなりますので可能であれば切削しておくことをおすすめします。
また、電動トリマーがないという方は、コスパ抜群製品として京セラの”MTR-42”という種類が人気となっていますので、詳しい性能は下記記事を参考にしてみてください。

ちなみに私はハイコーキの”M3608DA”という種類を使っており、「片手操作機能」や「速度切り替え機能」をはじめ、静音性や操作性も高いためかなり使いやすいですよ!
クロスカットスレッド(そり)も便利

テーブルソーを使用するにあたって、フェンスガイド以外にもクロスカットスレッド(そり)という治具もあり、精密な加工をスピーディーに行ったりなど作業の幅を大きく広げてくれます。
作業効率も上げてくれますので、詳しい作り方については下記記事を参考にしてみてください。