
「木材を正確な円形にカットしたいけど、どうやって切ればいいか分からない」
そんな方に向けて、今回はジグソーと電動トリマーを使って、DIYでも簡単かつ精度よく木材を丸く切る2つの方法を紹介します。
実際に使って分かったコツや注意点もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
木材を丸く切るのに必要な道具
木材を正確に丸く切るためには、ジグソーを使った方法と電動トリマーを使った方法の2つがあります。
個人的には、電動トリマーを使った方法がおすすめであり、その理由も合わせてそれぞれの円切り加工のやり方を紹介していきます。
ジグソーとは

ジグソーは、ブレード(のこ刃)が上下に動いて木材や金属などを切断する電動工具です。
曲線や直線、複雑なパターンも比較的自由にカットできるのが大きな特徴で、特にカーブや円、細かい形を切り出す作業に向いています。
ブレードの種類を替えることで、さまざまな素材に対応できるのも魅力の一つであり、DIYからプロの現場まで幅広く使われています。
電動トリマーとは

電動トリマーは、回転するビットを使って木材の縁や表面を削るための工具で、装飾的な面取り加工や溝掘り、彫り込みなどによく使われます。
ビットの形状を変えることで多彩な加工ができ、木工の仕上がりを格段に美しくすることが可能です。小型で扱いやすく、DIY初心者にも人気があり、家具づくりや装飾加工などで活躍します。
電動トリマーでできること加工について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
また、電動トリマーは持っているけどズレたりして上手く扱えないという方は、下記記事でその原因や解決策を紹介していますので参考にしてみてください。きっと改善されるかと思います。
おすすめの電動トリマー
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- 軽量・コンパクトで取り回しやすく、初心者でも扱いやすい
- 簡単な面取りや溝掘りなど、基本的な加工に対応
➡ 「まずはトリマーを使ってみたい」という方にぴったりです。
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ジグソーで木材を丸く切る手順

ジグソーで木材を丸く切るには、ジグソー本体と付属されていた定規・ピンを使用します。
手順1:ドリルで穴をあける

まず最初に、ジグソーのブレードを通すために、切り抜く円の内側にドリルで穴を開けます。
この穴が円の外側にずれてしまうと円形が欠けてしまう原因になりますので、穴あけ位置には十分注意し、ブレードが通るだけの大きさで穴を開けましょう。
手順2:付属の定規(ガイド)を取り付ける

直線カットでガイドを使う時とは逆に、上下逆さまにして使います。
ガイドに付属されたピンを差し、球ノブをつけて固定しておきます。
手順3:円切り加工を行う

ジグソーにガイドを取り付けたら、あらかじめ開けた穴にジグソーのブレードを通します。
次に、ピンを円の中心に当て、手で押さえながらジグソーでカットしていきます。
これで正確な円形の木材カットができます。
電動トリマーで木材を丸く切る手順

電動トリマーで木材を丸く切る場合には、電動トリマー本体と専用のサークルカット治具を使用します。
治具については、自作することも可能となっています。
手順1:サークルカット治具を用意する

サークルカット治具には、治具にプレートを取り付けて使う方法が主流ですが、自作する場合にはテンプレートガイドを使った方法がおすすめで、いちいちねじでプレートを止める手間を省くことができます。
サークルカット治具の詳しい作り方については下記記事を参考にしてみてください。
自作するのが面倒な方は、下記のようなサークルカット治具も販売されており、精度の面でも安心して使うことができます。
手順2:サークルカットにトリマーを装着する

トリマーにサークルカットを装着していきます。
一般的なサークルカットの場合、トリマーのプレートとサークルカットをねじなどで固定して使用しますが、上記画像のようにテンプレートガイドを利用すれば、はめ込むだけで装着が完了します。
手順3:円切り加工を行う

サークルカット治具の裏側にはピンが付いており、そのピンを円の中心に当て、トリマーを時計回りに回転させていきます。
注意点としては、治具が浮かないように、ピンを円の中心へしっかり埋め込んでおきましょう。
切り始めがうまくできない方は、ジグソーのように、あらかじめトリマーのビットが入る穴を開けておき、穴にビットを通してから回転させた方が作業しやすいかと思います。
電動トリマーの方が簡単で綺麗!
基本的に電動トリマーの方が綺麗に仕上がるため個人的にはおすすめです。
ジグソーの場合、切断時に刃が歪んでしまい、切断面が斜めになってしまう場合がありますが、トリマーであれば切断面が垂直に仕上がり、バリも出にくくなっています。
ただし、古いビットを使ったりゆっくり加工したりすると焦げてしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、ジグソーのように切り抜いてしまわず、円形の溝掘りをすることができるのも電動トリマーの特徴となっています。
木材の厚みがある場合はジグソー
基本的に電動トリマーを使ったサークルカットがおすすめですが、材料の厚みがある場合は、ジグソーの方が素早く加工できます。
そのため、作業内容に応じてジグソーと電動トリマーを使い分けるのが理想的な使い方となります。
円切り加工を使った作品例
木材を丸く切くことができれば、「犬猫の餌台」を作ったり、「猫のトイレ収納棚」を作ったりすることができますのでご興味ある方は下記記事も参考にしてみてください。