
工具が増えてくると、「置き場が足りない」「探すのに時間がかかる」といった悩みが出てきます。
そんなときにおすすめなのが、壁面を有効活用できるフレンチクリートという収納方法です。
この記事では、おしゃれで実用的な工具の収納方法として注目されているフレンチクリートについて、メリットや仕組み、DIYでの作り方を初心者向けにわかりやすく解説します。
工具の収納方法に悩んだらフレンチクリートがおすすめな理由

工具の収納に悩む原因は、「置き場所が足りない」「増えるたびに収納を考え直す必要がある」といった点にあります。
床置きや棚収納ではスペースに限界があり、作業効率も下がりがちです。
その点、フレンチクリートを使えば壁面を使って工具をまとめて収納でき、必要に応じて配置も簡単に変更できます。
見た目もスッキリし、作業スペースを広く使えるため、ガレージや作業部屋の収納方法として非常に相性が良いのが特徴です。
フレンチクリートとは?

フレンチクリートとは、斜めにカットした木材を使った壁掛け収納システムのことです。
壁に固定した木材と、棚や工具ホルダー側の木材を引っ掛けて使います。
名前は聞き慣れないかもしれませんが、構造はとてもシンプルで、海外のガレージや工房では定番の収納方法です。
DIYでも作りやすく、工具収納から棚まで幅広く使えます。
フレンチクリートの基本構造

フレンチクリートは、45度前後にカットした2本の木材で構成されています。
一方を壁に固定し、もう一方を収納したい棚や工具ホルダーの背面に取り付けます。
この2本の斜め面同士がぴったり噛み合うことで、安定して物を支える仕組みになっています。
ネジやフックを使わず、引っ掛けるだけで固定できるのが特徴です。
なぜ壁掛け収納ができるのか

フレンチクリートは、斜めにカットされた面が互いにかみ合うことで、荷重が下方向と壁方向に分散されます。
そのため、見た目以上にしっかりと支えることができます。
また、重さがかかるほどクリート同士が密着する構造になっているため、工具や棚を掛けてもズレにくく、安全性が高いのもポイントです。
この仕組みによって、取り外しが簡単なのに、使用中は安定するという、壁掛け収納に理想的な構造が実現しています。
フレンチクリートの5つのメリット
①おしゃれに収納できる
フレンチクリートは、壁面をすっきり使えるため、見せる収納と相性が良いのが特徴です。
工具や棚が壁に整然と並ぶので、ガレージや作業部屋が一気にプロっぽい雰囲気になります。
木材の種類や塗装次第で、無骨にもナチュラルにも仕上げられるのも魅力です。
②自由に配置を変えられる
フレンチクリート最大のメリットが、掛け替えの自由度の高さです。
ビス止めの固定棚と違い、工具ホルダーや棚を引っ掛けているだけなので、
- 工具が増えた
- 作業内容が変わった
- 使いやすい位置に変えたい
といった場合でも、壁を傷めずに簡単に配置変更できます。
③作業効率が上がる

工具を壁に掛けて収納することで、どこに何があるか一目で分かり、簡単に取り出し・片付けができます。
特に、よく使う工具を目線〜手の届く位置に配置できるのは大きなメリットです。
④余った端材でも作れる
フレンチクリートは、特別な材料がほぼ不要であり、合板やSPF材(1×4材など)、余っていた端材でも十分作れます。
DIYをしていると余りがちな木材を有効活用できるため、「とりあえず試してみたい」という人にも向いています。
⑤コストが安い
市販の工具収納システムに比べて、フレンチクリートは圧倒的に低コストです。
木材とビスがあれば作れるため、数百円〜数千円程度で本格的な壁面収納が完成します。
「お金はかけたくないけど、ちゃんとした収納が欲しい」というDIYerにぴったりです。
フレンチクリートの作り方
木材を45度にカットする

丸ノコのベース角度を45度に調整し、ワンバイフォーなどの木材を縦に半分使うイメージで長手方向に45度でカットします。
しっかり噛み合うように、角度のズレはできるだけ避けるのがポイントです。
壁側クリートの取り付け方

壁側に取り付けるクリートは、斜めカットした面が上向き・手前側になるように設置します。
手順は以下の通りです。
- 1番下の段から取り付ける
- 水平器で水平を取りながら位置決め
- 下地に向かって木ネジでしっかり固定
- 2段目以降はスペーサー使って幅を揃える
ガレージの壁面に取り付けたいという方は、ガレージに穴あけせずフレンチクリートを作る方法を紹介した下記記事を参考にしてみてください。
①水平器で水平を取りながら位置決め

はじめに1番下の段から取り付けていきます。
このとき、水平器を当てながら位置を決めることで、全体が傾かず、安定した土台を作ることができます。
また、木材によっては反りやしなりがある場合があります。
その場合は、中央部分から先に固定し、しなりを矯正しながら左右をねじ止めしていくと、まっすぐ綺麗に取り付けることができます。
②木ネジでしっかり固定

位置が決まったら、ねじで固定していきます。
この時、ねじの頭が飛び出ないように”皿取り”をしておくのがポイントです。
③2段目以降はスペーサー使って幅を揃える

固定した1段目にスペーサーとなる木材を挟み込み、2段目以降を固定していきます。
これにより、手間をかけずに均等な幅で揃えていくことができます。

クリート同士の間隔は狭めの方が収納位置を細かく調整できたり、上下2本のクリートを使って支えられたするためおすすめです!
収納側クリートの作り方

収納側に取り付けるクリートは、壁側とは逆向きの角度になるように取り付けます。
- 斜めカット面が下向き・奥側
- 収納棚や工具ホルダーの背面に固定
これで、壁側クリートに引っ掛けるだけで、しっかり噛み合って固定される仕組みになります。
収納側のフレンリクリートアイデアは、下記記事でまとめていますので参考にしてみてください。
フレンリクリートの制作に便利な道具
ボール盤

ボール盤があれば正確な垂直の穴あけができ、穴の深さを揃えたりすることもできます。
また、画像ような自作ボール盤テーブルを作れば、綺麗な並んだ穴を作ったり、同じ位置に繰り返し穴あけしたりなどができます。
精度を重視したい場合や、同じ加工を繰り返すときにかなり便利です。
ボアビット
木材に大きめで綺麗な穴をあけることができ、さまざまな収納の応用や金具の取り付けに使えます。
木材をくり抜くホールソーとは違い、ボアビットは木材を削りながら穴をあけるため、穴を貫通させずに加工できるのも特徴のひとつです。
電動トリマー

角の面取りや軽い仕上げ加工ができ、見た目がよくなります。
溝を掘るような使い方もできるため、収納方法の幅を大きく広げてくれます。
クランプ

カットや穴あけ時に材料を固定でき、安全性と作業精度が向上します。
フレンチクリート制作に限らず、DIYでは使用頻度が高い道具です。
フレンチクリート収納を使いやすくするコツ
よく使う工具は手の届く位置に配置する
フレンチクリートは配置を自由に変えられるのが魅力ですが、使用頻度を基準に高さを決めると、作業効率が一気に上がります。
取り外しが簡単なので、「使いながらベストな位置に微調整していく」のがおすすめです。
重い工具は幅を広くして掛ける
インパクトドライバーや電動工具など、重量のあるものは掛ける幅を広く取るのがポイントです。
こうすることで、荷重が分散され、ズレやガタつきを防ぐことができます。
特に重い工具ほど、「長期間安心して使えるか」を意識しましょう。
まとめ|フレンチクリートで工具収納を快適に
フレンチクリートは、おしゃれ・自由度・実用性を兼ね備えた工具収納方法です。
壁に取り付けるだけで、収納の位置を自由に変えられ、作業内容に合わせて最適化できます。
端材で作れるためコストも抑えられ、DIYとの相性も抜群です。
一方で、
- 壁の下地確認が必要
- 45度カットなど多少の手間がかかる
といった注意点もありますが、基本を押さえれば難しい作業ではありません。
「工具の置き場に悩んでいる」、「作業効率を上げたい」、そんな方はぜひフレンチクリート収納を取り入れてみてください。








