電動トリマーに使用するビットをフレンチクリートで綺麗に収納するためのDIY方法を紹介していきます。

フレンチクリートとは

フレンチクリートとは、45度にカットした木材を壁面などに引っ掛けて収納する方法のことで、簡単に収納場所から移動できるなどのメリットがあります。
DIYが好きで多くの工具を持っている方、効率よく作業したい方、おしゃれに収納したい方などにおすすめの収納方法となっています。
電動トリマービットの収納

- 取り出しが楽で作業が効率化される
- 持ち運びができる
- おしゃれに収納できる
トリマーは面取りや溝掘りなどの切削加工できる電動工具ですが、トリマーの機能を十分に発揮するためには様々なタイプのビット(先端の刃)が必要になります。
ただ、複数のビットはきちんと管理しないと使いたい時に使えなかったり破損したりしてしまう可能性もありますので、なるべく使いやすい状態で管理していく必要があります。
そこで今回はトリマービットを使いやすく収納するために上記画像のようなフレンチクリート型収納の作り方について紹介していきます。

底を貫通させなければ、デスクなどに置いて使用することもできますよ!
使用する材料・工具
- 下段:(幅89 × 長さ262 × 厚さ19) × 1
- 中段:(幅59.3 × 長さ262 × 厚さ19) × 1
- 上段:(幅29.6 × 長さ262 × 厚さ19) × 1
- サイド:(幅57 × 長さ88.8 × 厚さ19) × 2
- バック(45度カット):(幅57 × 長さ300 × 厚さ19) ×1
- 丸ノコ
- 電動ドライバー
- ビス
- 木工用ボンド

使用する木材はDIYでも定番の1×4材(ワンバイフォー)で、加工がしやすく低価格なのが特徴です。
今回紹介する収納はワンバイフォーの端材でもできる簡単な作りで、下段の幅(奥行き)=中段の幅+上段の幅になっているため、長さ262の1×4材が2枚あれば簡単に中心部の材料が出来上がります。
作業効率を考えてすぐ取り出せる設計にしてあり、持ち運びができる置き型タイプもしくはフレンチクリートとして使用できるタイプになります。
工具さえあれば30分ほどで作ることができ難易度は低めとなっていますので、初心者の方でも簡単に作ることができます。
トリマービット

収納したビットは、ネットで購入したケース付き20点セットで、とりあえずいろんな種類のビットを揃えて作業していく方には十分な性能のビットです。
使用した際の木材の絵やサイズも表記されているため初めての方でも使いやすく、DIYで使用する方にもおすすめのビットセットになっていますよ!
ただ、ケースに入ったビットの取り出しが結構きつく、スムーズに使用できないため今回紹介する収納方法に変えました。

作り方
木材を加工

- 下段:(幅89 × 長さ262 × 厚さ19) × 1
- 中段:(幅59.3 × 長さ262 × 厚さ19) × 1
- 上段:(幅29.6 × 長さ262 × 厚さ19) × 1
- サイド:(幅57 × 長さ88.8 × 厚さ19) × 2
- バック(45度カット):(幅57 × 長さ300 × 厚さ19) ×1
最初に木材を加工していきますが加工には”卓上丸ノコ(マイターソー)”があると初めての方でもカット作業が早く、そして綺麗に切ることができるため、DIYをやっていく方には非常におすすめの電動工具です。
機種によって板の幅や厚みなどに制限がありますが、刃を45度に傾けてカットもできるため、今回のフレンチクリートなどに使う45度にカットした木材も楽に作ることができます。

サイドに付ける板の丸みはやすりやグラインダーなどで削って丸くします。
組み立て

まず上・中・下段となる板を上記画像のようにボンドを使って重ねていき、サイドにも板を貼り付けていきます。
この時、ずれないようにクランプ等でしっかり固定してあげましょう。
穴あけ

穴あけ作業は電動ドライバーやボール盤などで行っていきますが、ビットの種類によって隣同士がぶつからないように作業していく必要があるため、お持ちのビットに合わせた間隔で穴をあけていきます。

電動ドライバーで木材に穴あけを行う際は、万能な鉄工用よりも先端が尖った木工用ドリルを使った方がずれず、正確に穴あけしやすいですよ!
トリマービットの規格サイズは6.0mmですが、6.1~2mmくらいのドリルを使っても意外ときついため6.5~7.0mmくらいが良いかと思います。
また、深さは3〜3.5mmくらいの穴をあけるのが良いかと思いますが、下段だけ厚みが少ないため木材を貫通させることになります。
注意点としては刃部分の幅より広い穴をあけてしまうとビットが落下してしまうため、使用するビットサイズを確認してから穴をあけるようにしましょう。
落下問題については下記の対策を行なっていただければ防ぐことができます。
ビス止め

強度が心配な方は下から上中下段の板をビスで固定しても良いですが、今回はそこまでの重さではなかったのでビスは4箇所だけにしました。
板の幅が結構細いため、割れないよう下穴を開けてからビス打ちするようにしましょう。
完成

あとは購入したトリマービットセットに付いていたシールを貼り付ければ、余った木材を使って30分でできるトリマービット用のフレンチクリートの完成です。
トリマーテーブルに付ける

トリマーテーブルがある方は、テーブルにもフレンチクリート用の板を取り付けておけば作業時にビット全てを持ち出すこともできますので、ご自身が使いやすいように工夫することで作業効率も上がってより快適にDIYを楽しむことができますよ。
誰でもできるトリマーテーブルの作り方は下記記事をご参照ください。
フレンチクリートのアイデア例
フレンチクリートで工具などを収納するためのアイデア例は下記記事で紹介していますので、工具の収納方法についてお悩みの方は参考にしていいただければと思います。
ハイスペックな電動トリマー

DIYにおすすめの電動トリマーとしてよく京セラのMTR-42などが紹介されていますが、さらに高性能な電動トリマーを求めている方には、ハイコーキの”M3608DA”がおすすめです。
電動トリマーの中でも間違いなくトップクラスの性能を誇り、「切削速度の早さ」・「高い静音性」「回転速度の切り替え機能」・「片手で出来る操作性の高さ」など、かなり使いやすい仕様となっています。

私も実際に使ってみて、作業の精度や効率性が向上し、音も静かで非常に重宝しています!
詳しい性能については下記記事で記載していますのでそちらを参考にしてみてください。
トリマー作業がズレてしまいお悩み方
電動トリマーを使用しているけど、いつもズレたり欠けたりして失敗してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記記事では、「電動トリマーの正しい使い方」や「失敗してしまう原因」などを詳しく解説し、悩んでいる方の解決策を紹介していますので参考にしてみてください。