
タイル貼りDIYをする際に欠かせないのが「タイルカッター」。
しかし、「線通りに切れない」「割れてしまう」「欠けて見栄えが悪い」といったトラブルも多く、苦手意識を持つ人も少なくありません。
この記事では、タイルカッターの正しい使い方から、綺麗に割れない原因、初心者でも失敗しにくいコツまで徹底解説します。
タイルカッターとは?仕組みと特徴

タイルカッターは、タイルをまっすぐに割るための専用工具です。
「カッター」と名前がついていますが、実際には刃で切るのではなく、タイルの表面にスジ(スコア)を入れて、そのラインに沿って力をかけて割る仕組みになっています。
カットの精度や作業スピードに直結するため、DIYでタイル貼りをするなら必須の道具といえます。
タイルカッターでできること
- タイルをまっすぐに割る
- 複数枚のタイルを同じ大きさに揃える
- 薄めのタイル(セラミックタイル、モザイクタイルなど)の加工
タイルカッターでできないこと
- 厚みのあるタイルや硬質タイルのカット
- 曲線や細かい形の加工
このように、直線カットに特化しているのがタイルカッターの特徴です。
DIYでよく使われるシーン(門柱・デッキ・玄関など)

- 門柱・外構DIY … コンクリートブロックにタイルを貼るときの調整
- タイルデッキ…タイル階段やデッキの施工時の調整
- キッチン … キッチンパネルや壁のタイル貼りで端を揃えるとき
- 玄関 … 玄関土間やアプローチのタイル貼り
タイルカッターは、家庭内や外構でのDIYシーンでも幅広く活躍します。
特に門柱や花壇など、屋外DIYでタイルをきれいに仕上げたいときには欠かせない工具です。
タイルカッターの正しい使い方
①カット前の正確な印付け
タイルをカットするに当たって、正確な印づけをしていきます。
このとき、スコヤや三角定規のような工具を使うと便利です。
タイルの縁に引っ掛けて使うことで、正確な直角を出してまっすぐなラインを引くことができます。
②タイルカッターの使用
1.タイルをカッターにセットする

タイルをカッターにセットするときは、あらかじめ引いた印が中央にくるように合わせます。
その際、タイルが動いてしまわないように、カッターのガイドにしっかり押し当てて固定することが大切です。
2.タイル表面に筋を入れる

レバーを前に押し出しながら、タイルの表面に筋を入れていきます。
レバーの先には スコアリングホイール(カッター刃) がついており、これでタイルに細い傷をつけるイメージです。
前に動かすときは、下方向にも軽く力をかけながら、一度だけスーッと押し切るのがコツです。
3.筋に沿って割る

タイルに筋(ライン)が入ったら、レバーを下方向にポンと押します。

すると、レバーの先端についている ブレーカー(押し割り部分) が、筋に沿って圧をかけて、タイルをきれいに割ってくれます。
4.必要に応じてバリを整える

タイルカッターを使えばかなり綺麗にタイルが割れますが、「バリ」と呼ばれる小さな欠けやザラつきが残ることがあります。
バリが気になった場合はダイヤモンドヤスリやサンドペーパー を使って仕上げましょう。
タイルが綺麗に割れない原因と対策
1. タイルがまっすぐ割れない
原因
対策
2. 割った断面が欠ける・ギザギザになる
原因
対策
3. タイルが斜めに割れる
原因
対策
4. 小さいタイルが割れにくい
原因
対策
まとめ
失敗の原因には色々ありますが、特に「スコアが浅い」「力のかけ方が不均一」というのは初めての方には起こりやすいです。
しかし、この記事で紹介した手順やコツを意識すれば、初心者でも綺麗にタイルを破ることができますので、ぜひタイルを使ったDIYにチャレンジしてみてください。