DIYでモルタルを作る方法|配合割合・作り方・使える道具をわかりやすく解説!

DIYでモルタルを作る方法|配合割合・作り方・使える道具をわかりやすく解説!

レンガ積みや補修などでモルタルを使いたいけれど、「自分で作るのは難しそう…」と思う人も多いですよね。

実は、モルタルはセメント・砂・水の3つを混ぜるだけで、DIYでも簡単に作ることができます。

本記事では、モルタルの配合割合・作り方・必要な道具・便利なインスタントタイプまでをわかりやすく解説します。

モルタルとは?コンクリートとの違い

モルタルとコンクリートの使い方例を比較した画像

モルタルとは、セメント・砂・水を混ぜ合わせたもので、主に接着や仕上げに使われます。
レンガやブロックを固定したり、壁や床の補修に使われるなど、DIYでも出番の多い素材です。

一方、コンクリートは「セメント・砂・砂利・水」を混ぜたもので、砂利が入るぶん強度が高く、基礎や駐車場などの構造部分に使われるのが特徴です。

つまり、

  • モルタル:仕上げ・接着用(滑らか・扱いやすい)
  • コンクリート:構造・基礎用(硬くて強い)

という使い分けになります。

DIYでは、花壇やレンガの目地、ブロックの固定、小さな補修などにモルタルを使うケースが多く、滑らかで扱いやすい仕上がりが魅力です。

コンクリートの作り方はこちら!

モルタルを作るために必要な材料と道具

基本の材料

  • セメント
  • 砂(山砂・川砂など)

モルタルは、セメント・砂・水を混ぜるだけで作れるため、DIY初心者でも手軽に扱えます。

水を加えてよく混ぜると、少しずつ固まり始め、時間が経つにつれて硬く(硬化)していくのが特徴です。
乾くと石のように丈夫になるため、レンガの固定や壁の補修などに使われます。

あると便利な道具

  • 一輪車 or トロ舟
  • スコップ or クワ
  • 左官コテ
  • 手袋・マスク
  • 養生テープ

モルタルを作るには、混ぜるための道具が必要になり、少量であればバケツと小さめのスコップやコテある程度量を使う場合には一輪車とクワの組み合わせがおすすめです。

強度が低い容器でモルタルを作るのは良くないことを示した画像

モルタルは水を含んでかなり重くなりますので、ある程度丈夫な容器で作業するようにしましょう。

左官鏝にはいろんな種類があり、用途に応じて使い分ける必要があります。
DIYでは、下記のようなコスパの良いセット品を買っておくと一通りの作業ができるためおすすめですよ。

初心者おすすめセット!
⚠️安全面にも配慮しておく

セメントはアルカリ性なので、素手で触ると白くカサカサに荒れてしまいます。そのため、手袋を履いて作業するようにしましょう。

モルタルの基本配合割合

モルタルの基本となる配合は、セメント1:砂3(重量比)が標準です。
この割合で作ると、強度と作業のしやすさのバランスがよく、DIYでも失敗しにくい配合になります。

◾️用途別の配合目安
用途配合比(セメント:砂)特徴
レンガ積み・ブロック固定1:3標準的で扱いやすい
壁や床の補修1:2.5少し強度を高めたいとき
仕上げや目地など1:4柔らかめで滑らかに仕上がる

※セメントが多いほど硬化したあとにひび割れしやすくなります。

◾️固さ(水の量)の調整ポイント

水は少しずつ加えながら、スコップで山を作って崩れない程度を目安にしましょう。

水が多いとシャバシャバになり、強度が落ちて施工もしにくくなります。
逆に水が少なすぎると、材料がうまく混ざらず塊ができやすくなります。

もし、水を入れすぎてしまった場合には、セメントを足して水分量の調整します。

コテでモルタルをすくおうとしたときに負荷を強く感じたときは水が少ない、すくったあとコテを平行にしないとすぐ落ちてしまう場合には水が多いです!

◾️よくある失敗例
  • 水を入れすぎる:強度が低下し、乾くとひび割れやすい
  • 練りすぎる:水分が飛びすぎて作業時間が短くなる
  • 一度に大量に作る:固まる前に使いきれず無駄になる

モルタルは30分〜1時間ほどで硬化が始まるため、必要な分だけ小分けで作るのがコツです。
真夏だとさらに早く硬化してしまいます。

モルタルの作り方手順

手順①:材料を用意する

庭に置いた骨材(砂)の画像

砂やセメント、道具などを用意します。

手順②: 砂とセメントをよく混ぜる

モルタルを作るために一輪車へ砂とセメントを入れた様子の画像

容器の中にスコップなどで砂とセメントを入れ、均一な色に変わるまでしっかり混ぜましょう。

混ぜる時はスコップだとかなり力が必要な上に均一に混ぜにくいため、個人的には一輪車とクワの組み合わせがおすすめです。
一輪車だど練ったモルタルをそのまま楽に運べるのも嬉しいポイントです。

手順③: 水を少しずつ加える

一輪車とクワで作るモルタルの様子

空練り(セメントと砂を水を入れる前に混ぜる)が終わったら、最初にホースリールなど全体の1/3ほどの水を入れて混ぜていきます。

その後、固さを見ながら少しずつ足すのがポイントです。
一気に水を入れるとシャバシャバになってしまうため、少しずつ入れいくようにしましょう。

スコップで山を作って「形が崩れない程度のしっとり感」がちょうど良い状態です。

手順④: 適度な固さを確認

DIYで作ったモルタルをコテで掬う画像

用途や気温などによってモルタルの水分量を調整したりしますが、DIYであればそこまで気にする必要はないのかなと思います。

目安として画像ような感じになれば十分かと思います。

まぜ太郎で楽にモルタル・生コンを作れる!

コンクリートミキサー”まぜ太郎”でモルタルや生コンを練る様子

モルタル作りはDIYでも簡単にできますが、意外と量が必要になることも多く、かなりの体力を消費します。
実は一輪車1杯分練るだけでも強い疲労感を感じる方も多いのではないかと思います。

そこで、「モルタルや生コン作りがきつい…」と感じた方は、DIYにおすすめのコンクリートミキサー”まぜ太郎”が非常におすすめです。

まぜ太郎を使うことで、効率が何倍も上がり、疲労感も圧倒的に少なくなります。

私自身もコンクリート基礎作りなど、多くの場面で助けてもらいました!

少量なら「インスタントモルタル」もおすすめ!

インスタントモルタルとは?

インスタントモルタルとは、セメントと砂があらかじめ配合された粉末タイプのモルタルです。使うときは水を加えて混ぜるだけなので、より簡単に扱えます。

ホームセンターや通販でも手軽に購入でき、少量の補修やレンガ積みなどに便利なアイテムです。袋から出してすぐ使えるため、材料を量ったり混ぜる手間が省けます。

◾️メリット
  • 材料を計量する手間が不要
  • 少量でも無駄が出にくい
  • 仕上がりの品質が安定しやすい
◾️デメリット
  • コストがやや高め
  • 量が多いDIY施工には不向き
  • 自分好みの配合に調整できない

こんな人におすすめ!

  • 花壇のちょっとしたレンガ積みや補修だけしたい人
  • モルタルを一度だけ使う人
  • 材料を用意するのが面倒な人
  • 材料の在庫を持ちたくない人
  • 手間をかけずに仕上げたい初心者

インスタントモルタルは、費用が高くなってしまうため量を必要とする場合は自分で配合する方がおすすめです。

しかし、ちょっとした作業にしか使わない場合や準備が面倒といった方はインスタントを使うのもありかと思います。

大量施工や基礎づくりなど強度が必要な場合は、自分で配合して作るほうがコスパ・自由度ともに高い。

DIYでモルタルを扱うときの注意点

◾️練ったモルタルは時間が経つと固まる

モルタルは練ってから数十分で硬化が始まります。必要な分だけ少しずつ作るのがコツです。

◾️使用後はすぐに道具を洗う

乾くと落ちにくくなるため、使い終わったスコップやコテ、一輪車などは水で早めに洗い流すようにしましょう。

◾️夏場・冬場の気温による硬化時間の違い

気温が高く、風が強い日は急激に水分が失われるため、硬化の途中でひび割れ(クラック)が起こりやすくなります。
 → 対策:直射日光を避ける・霧吹きで軽く保湿する・養生シートをかける

逆に5℃以下では硬化が遅くなり、場合によっては凍結して強度が落ちることもあります。
 → 対策:暖かい時間帯に施工する・凍結しない場所で作業する

◾️保管の注意点

開封後のセメントは湿気を吸うと固まるため、密閉して乾燥した場所に保管します。

モルタルや生コンを使ったDIY外構施工例

DIYで作ったタイルデッキ・階段の画像

当ブログでは、ブロック塀や花壇、目隠しフェンスなどモルタルや生コンを使ったDIY外構を紹介しています。

下記記事では実際にDIYで施工した例をまとめてありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

まとめ|モルタルづくりはDIYでも簡単にできる

モルタルは、セメント・砂・水の3つの材料だけで作れるシンプルな素材です。
配合の基本を覚えておけば、レンガ積みやブロック固定、ちょっとした補修までDIYでも十分に対応可能です。

また、「少量でいい」「手早く使いたい」という場合は、水を加えるだけのインスタントモルタルも便利。
用途に合わせて使い分けることで、仕上がりも効率もぐっと良くなります。

自分で作ったモルタルで、ぜひ理想の庭づくりや外構DIYにチャレンジしてみてください。

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