
木工DIYを始めると、丸ノコなどで加工して発生した木屑や粉塵の多さに悩み始める方もいるのではないでしょうか。
木工粉塵は慢性的に吸い込み続けてしまうとアレルギーやじん肺など様々な病気を患ってしまう可能性があるため、特に室内で作業される方は放置せずに対策を取ることが大切になります。

この記事では、木材加工から発生する木屑や粉塵をなるべく抑え、健康被害や周囲への汚れを防ぐ有効な4つの方法を紹介していきます。
木屑・粉塵が及ぼす影響

- 皮膚や目、肺などの健康被害を起こす
- 床や作業台など滑りやすくなる
- 室内が汚れる など
木屑や木工粉塵は、体の様々な部分に健康被害をもたらすことがあるため、目に入ったり吸い込んだりするような環境で作業する場合は必ず対策することをおすすめします。
対策をしないで作業をすると鼻の中も真っ黒になってしまいますよ。
また、足元や工具、作業場が木屑で汚れていると思わぬ事故を招く可能性がありますので、作業場付近は綺麗な状態を保つように心掛けましょう。
4つの有効な対策
- 集塵機の使用
- マスクの着用
- ゴーグルの着用
- シートを敷く
集塵機の使用

集塵機とは掃除機と同じようにゴミを吸引する機械ですが、集塵機は空気中に舞い上がった粉塵を吸引し、掃除機は床の落ちた屑を吸引します。
また、集塵機の種類によっては水を吸い取ることもできますが、木工粉塵の対策としての基本的な使い方は床に落ちた木屑や粉塵を吸引したり、電動工具に取り付けて飛び散るのを防ぐといった使い方をします。

集塵機と電動工具を連動させて使用した場合、8〜90%以上の木屑・粉塵を防ぐことができると言われており、木材加工をたくさん行う場合には集塵機は必須とも言える存在ですよ。
性能の良いマキタやハイコーキなどの集塵機もありますが、価格がかなり高いためコスパが良い京セラの集塵機がおすすめです。
吸引力もかなりあり、DIY用としては十分な性能を誇っています。
メンテナンスが大幅に楽になる「サイクロン集塵機」というシステム装置もあり、下記記事で詳しく解説していますのでそちらも参考にしてください。
マスクの着用
丸ノコやサンダーなどで木材を加工した際はかなりの木工粉塵が舞ってしまうため、体内に吸い込まないためにもマスクの着用が大切です。
使い捨てのサージカルマスクなども有効ではありますが、それでも数時間作業していると隙間から粉塵が入ってきて鼻の中が真っ黒になってしまいます。
そのため、使用するのであればより防塵効果が高い使い捨てのN95マスクや防塵マスクなどがおすすめです。
ゴーグルの着用
木材加工は目にもかなりの粉塵が入り、木屑が目に飛んでくる場合もあるため、加工時はゴーグルで目を保護するようにしましょう。
下記のタイプであれば、メガネをかけていても使用できます。
シートを敷く
前述してきた3つの対策が一般的かつ効果的ですが、集塵機などがない場合には、ブルーシートや養生シートなどを敷いて作業場周辺が木屑まみれになるのを防ぐ方法があります。
作業後にシート取り除けば敷いた部分は綺麗な状態が保てていますので、室内などを汚したくない場合にはシートを使ってみると良いでしょう。
作業後の掃除方法

- 集塵機で吸引
- ブロワーやエアダスターで飛ばす
- 水拭き
作業が終わったあとはどんな対策をしていても必ず木屑などが発生してしまうため、こまめな掃除が必要になります。
具体的な掃除方法としては、まず集塵機で落ちた木屑を吸い取り、次にブロワーやエアダスターで細かい木屑を吹き飛ばします。
そして最後に水拭きで仕上げると、作業場所がかなりきれいになります。
なお、ブロワーやエアダスターは作業場や車庫などの屋外環境でないと使いにくい場合もありますので、その場合は集塵機による吸引と水拭きだけでも十分に清掃効果が得られます。

ブロワーであれば吹き飛ばしだけではなく、付属されたダストパックへの吸引もできるため使い勝手が良いアイテムですよ!
マスク・ゴーグル・集塵機の3点セットは外せない
健康や室内環境を保つためには、マスク・ゴーグル・集塵機の3点セットは必須とも言える存在で、何も対策をしないで作業するのとでは大違いです。
特に集塵機は粉塵を100%防ぐことができるものではありませんが、電動工具に取りつけて使用することで絶大な防塵効果を発揮してくれますので、ぜひ集塵機の使用をおすすめします。
DIYであると便利な道具・工具21選!

DIYで精度が高く、効率の良い作業をするためには、使う道具や工具の性能がとても重要です。
上記画像はスターエムの皿取錐・埋木錐を使ってねじ穴を隠したものですが、見栄えがかなりよくなったと思いませんか。
このように、優れた道具を使うことでよりDIYの質を上げることができるのです。
逆に必要な道具を使わなかったり、性能の低いものばかり使っていると、「思った位置からずれた」「切断面が斜めになった」などと、失敗が多くなってしまいます。
そこで、私自身が実際に使ってみて「これは本当にあってよかった!」と思えた便利な道具・工具を作業内容ごとに厳選し、下記記事にて紹介していますので、DIYに興味がある方やこれから始めたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。