TB-1131KとTB-2131Kはどっちがおすすめ?【8つの違いを解説】

DIY用としても人気が高い京セラのボール盤”TB-1131K”と”TB-2131K”の8つの違いを紹介し、どちらを選べばいいのかなどを解説していきます。

基本性能の比較

TB-1131KTB-2131K
穴あけ能力・木工 24mm
・鉄工 13mm
・木工 24mm
・鉄工 13mm
チャック能力1.5~13mm1.5~13mm
電源単相100V単相100V
定格出力190W190W
回転数(50Hz)515・915・1430・1950・2580min-1450・730・1330・2170・3000min-1
回転数(60Hz)620・1100・1720・2340・3100min-1540・880・1600・2610・3600min-1
フトコロ寸法103mm125mm
送り寸法50mm60mm
チャックからテーブル面寸法170mm250mm
チャックからベース面寸法252mm370mm
テーブル寸法幅162×奥行162mm幅196×奥行213mm
サイズ幅240×奥行420×高さ580mm幅260×奥行480×高さ720mm
質量20kg(バイス含む)34kg(バイス含む)
コード長さ1.8m1.8m
主軸のテーパージャコブステーパーNo.6(2-1/2″)ジャコブステーパーNo.6(2-1/2″)
バイス能力幅65×つかみ能力50mm幅80×つかみ能力75mm

京セラのTB-1131KとTB-2131Kはどちらも家庭で使うDIY用として人気が高いボール盤で、精度もかなり高く、真っ直ぐ(垂直)な穴あけができます。

そんな両者の大きな違いは”本体サイズ”にあり、TB-2131Kの方が一回り以上大きいため、穴あけできる木材のサイズなども幅広くなっています。
そのため、TB-2131Kの方が上位機種にあたり、価格を気にしないのであればTB-2131Kを選んでおけば失敗はありません。
詳しい違いついては下記で解説していきます。

コスパ抜群”TB-1131K”
上位機種”TB-2131K”

8つの違い

  1. 本体サイズ・重量
  2. 回転数
  3. フトコロ寸法
  4. 送り寸法
  5. テーブルサイズ
  6. 対応サイズ
  7. 昇降方法
  8. 価格

①本体サイズ・重量

サイズ比のイメージは上記画像のようになっており、一回り以上大きいのがわかるかと思います。
※画像のモデルはどちらもTB-1131Kです。
これにより、対応できる素材のサイズも変わってくるため、より大きい素材を扱う場合にはTB-2131Kを使用した方が幅広い作業に対応することができるようになります。

また、重量に関してはどちらもかなり重たいですが、高さがあったりベースの設置面が少なかったりすることからやや安定性に欠けるため、ボール盤と作業台をボルトなどで固定してあげると良いでしょう。

②回転数

低回転数 ー 高回転数
電源周波数1段階目2段階目3段階目4段階目5段階目
TB-1131K50Hz515915143019502580
60Hz6201100172023403100
TB-2131K50Hz450730133021703000
60Hz540880160026103600

プーリー(滑車)に掛かっているベルトを別の段(1〜5段)に掛け変えることで回転数を変更することができ、TB-2131Kの方がより低回転数・高回転数に切り替えることができます。

ちなみに低速回転は、摩擦の熱による焦げを防ぎつつ力強い穴あけができるため木材に適しており、高速回転は木材・金属への小さい穴あけなどに適しています。

③フトコロ寸法

フトコロ寸法
TB-1131K103mm
TB-2131K125mm

フトコロ寸法とは、ボール盤の支柱からドリルまでの距離のことで、フトコロ寸法が大きいほど材料の端から離れた部分を穴あけすることができます。
本体サイズの差に比べるとあまり大きな差には感じませんが、作業していると意外とこの数センチの差でできるできないの結果が変わってくることもあります。

④送り寸法

送り寸法
TB-1131K50mm
TB-2131K60mm

送り寸法が50mmということは50mmの穴あけをすることができるという意味になり、こちらも両者の差は意外と小さいのかと思います。
あまりボール盤で5〜60mm以上の穴あけをすることはないかもしれませんが、材料を逆さまにすれば倍のサイズまで穴あけすることもできますよ。

⑤テーブルサイズ

テーブルサイズ
TB-1131K幅162×奥行162mm
TB-2131K幅196×奥行213mm

TB-2131Kのテーブルサイズの方が一回り大きいため、より大きい素材を安定して乗せやすくなっています。

ただ、自作テーブルを作る予定であればテーブルサイズの差はあまり関係なくなってきます。

⑥対応サイズ

チャックからテーブル面寸法
TB-1131K170mm
TB-2131K250mm

ドリルチャックからテーブル面までの距離はTB-2131Kの方が約80mm長く、より高さのある材料に穴あけすることができます。
この差は作業する上で影響を感じやすく、ドリルビットを装着したり自作テーブルを取り付けたりするとさらに対応サイズが小さくなってしまい、作業の幅が大きく制限されてしまいます。

そのため、80mmの差はかなり大きいものと言えます。

⑦昇降方法

テーブルの昇降方法として、TB-1131Kではレバーを緩めて自分でテーブルを支えながら固定する必要がありましたが、上記画像のようにTB-2131Kではハンドルがついているため回転させるだけで昇降させることができます。

ただ、どちらの機種も「切り込み深さの調整」ができるためテーブルで細かい高さ調整をする必要はありませんが、ハンドルで昇降ができると快適かつスムーズに操作できますよ。

⑧価格

2025年現在でTB-1131Kの価格は約32,000円以上TB-2131Kで56,000円以上となっており、かなりの価格差があります。
そのため、この価格差と性能差が妥当であるかどうかが、どちらを購入するかの判断ポイントとなるでしょう。

パワーに差はない

本体サイズや回転数などには差がありますが、実は数値などをみてもパワー差はなく、TB-2131Kの方がより大きい穴を開けられるというわけではありません。

ただ、より低い回転数で穴あけができるため、多少力強く穴あけすることはできるでしょう。

どっちを選べばいいの?

TB-1131Kがおすすめの方

  • 価格重視
  • 大きい材料を使わない
  • 場所を取らないようにしたい
  • なるべく軽めにしたい

TB-1131KとTB-2131Kではかなりの価格差があるため、あまり大きな素材を使うことがない方や精度の高い穴あけさえできれば良いという方は、TB-1131Kでも十分活躍してくれます。

パワー差があるわけでもなく、万が一大きいサイズの素材に穴あけしたいとなった時も電動ドライバーで対応できますので、コスパを重視したい方はTB-1131Kを選ぶと良いでしょう。

おすすめ電動ドライバーはこちら!

TB-2131Kがおすすめの方

  • 大きい材料を使う
  • ハンドル昇降機能が欲しい
  • 自作テーブルを作成予定の場合

TB-2131Kのメリットはなんといっても「対応サイズの大きさ」です。
TB-1131Kよりも一回り以上大きいため、高さのある材料への穴あけも行いやすく、より幅広い穴あけ加工ができるようになります。
自作テーブルを制作予定の方は、テーブルの厚み分対応できるサイズが小さくなってしまうため、よりサイズが大きいTB-2131Kに使用した方があまり影響を受けずに済みます。

TB-1131Kだと対応サイズが狭くなったのを感じやすくなってしまいますよ!

また、テーブルの昇降をハンドルを回すだけでできるため、作業がより快適にできるのもメリットの一つとなっています。
なるべく高さ制限を受けずにより大きい素材に穴あけしたい方は、TB-2131Kを選んでおくと作業の幅が広がるのは間違いありません。

どちらも精度は高い

京セラのボール盤”TB-1131K”と”TB-2131K”はどちらも精度は高く、DIYでも十分な活躍をしてくれます。
垂直な穴あけは、完成度や耐久度を高めるためにも必要なポイントとなりますので、精度を求める作業をする方はぜひボール盤を使ってみて欲しいと思います。

「穴あけのあと綺麗に隠してより完成度を上げたい!」という方は下記の記事も参考にしてみてください。

自作テーブルで作業効率・精度UP!

自作テーブルを制作することで小さな素材をしっかりと固定できるようになったり、フェンスガイドによって同じ位置への穴あけが可能になり、反復性の必要な作業を効率よく行うことができるようになったりします。

電動トリマーさえあれば簡単につくることができますので、ボール盤を購入した際は下記記事を参考にしながらぜひ作ってみてほしいと思います。

おすすめのボール盤9選!

  1. 京セラ TB-1131K
  2. 京セラ TB-2131K
  3. マキタ TB131
  4. 高儀 BB-250A
  5. 藤原産業 SK11 SDP-300V
  6. 藤原産業 SK11 SDP-600V
  7. アークランドサカモト MTB-6SP
  8. アークランドサカモト GTTB-16G
  9. イリイ TR-193RD

上記はDIYレベル以上のおすすめのボール盤9選で、価格は1万円〜6万円台となっています。
下記記事では詳しい性能や目的ごとにおすすめのボール盤を紹介していますので、ボール盤選びに迷われている方はぜひ参考にしてみてくだいさい。

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