
物置まわりの防犯を強化したいけれど、「なるべく穴あけはしたくない…」という方に向けて、本記事では ソーラー式防犯カメラを“穴あけなし”で物置に取り付ける方法 を紹介します。
穴あけ不要でソーラーカメラを物置に取り付けるメリット
電源不要で設置場所を選ばない
ソーラー式の防犯カメラは電源コードを必要としないため、コンセントがない物置まわりでも自由に設置できます。
配線工事がいらず、日当たりさえ確保できれば好きな位置に取り付けられるのが最大のメリットです。
電気工事が不要なので、防犯対策を思い立ったその日にすぐ導入できます。
傷つけずに防犯対策ができる
穴あけ不要の方法を選べば、物置の外壁やフレームを傷つけずに設置できます。
外観を損なわせたくない場合にも安心して取り付けができます。
取り外し後の補修が不要
ビス止めをしないため、撤去したあとでも物置を元の状態で使えます。
買い替えや位置の微調整が必要になった場合でも、跡が残らないので気軽に移動でき、メンテナンスも簡単です。
防犯カメラの位置は後から変えたくなることも多いため、補修不要というのは大きな利点です。
物置に適した“穴あけ不要”の取り付け4つの方法
- 強力両面テープで貼り付ける方法
- クランプや金具で挟み込んで固定する方法
- マグネット式ベースで鉄製物置に取り付ける方法
- 加工して物置にはめ込む方法
穴あけせずにカメラを取り付けるには上記の4つの方法があり、傷をつけずに物置やカーポートへ防犯カメラを取り付けることができます。
ご自身の環境や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
今回は❹の加工して物置にはめ込むやり方を下記で詳しく紹介していきます。
ソーラー防犯カメラを物置に取り付ける実例

手順1.木材とL型アングルを用意する
材料となる木材とL型アングルを用意します。
◾️木材

屋外で使うため、可能であれば防腐処理した木材を用意してください。
防腐処理といっても塗料を塗る作業と同じで、刷毛などで防腐剤を塗って乾くの待つだけです。
防腐剤のおすすめは高い防腐・防虫効果があるキシラデコールで、目隠しフェンスなどでもよく使用されています。
◾️L型アングル
L型アングルは物置の隙間にはめ込んで組み立てるのに使用します。
私は、ブックスタンドを切って代用しています。
手順2.木材にL型アングルを取り付ける
◾️アングルの厚み分木材を削る

そのまま木材にL型アングルを取り付けても良いですが、木材を1〜2mm(アングルの厚み分)ほど削っておいたほうが段差がなくなり、安定感が増します。
ノミや電動トリマーを使うと上記画像のように木材を薄く削ることができます。
◾️アングルを取り付ける

削った部分にアングルをあて、ねじで固定します。
鉄製に素材に穴あけする際は位置がズレやすいため、センターポンチなどで凹みをつけてあげると正確に穴あけできます。
手順3.木材にカメラを取り付ける

加工した木材にカメラを取り付けていきます。
今回は、ソーラーパネルが物置の屋根に干渉しないよう、木材で厚みを持たせてカメラ本体が前に出るように調整しています。
こうすることで、日光がしっかり当たり、ソーラーの充電効率を落とさずに設置できます。

私の場合は防腐処理済みの端材を使っているだけなので、デザインなどは好みに合わせて作っていただくと良いかと思います。
手順4.物置に取り付ける

L型アングルを物置の隙間に差し込みます。
隙間があって安定しにくい場合は、アングルの厚さを太くしたり、隙間に詰め物をして調整すると良いでしょう。
強風が吹いても落下しないくらい安定させておきましょう!
手順5.完成

カメラの安定が確認できれば完成となります。
雨の直撃は受けにくく、防腐処理もしているいるため、長期間使えるようになっています。
設置場所を変えたい時は簡単に移動でき、穴あけの跡などがないのも嬉しいポイントです。
取り付けで失敗しないためのポイント
①取り付け前に汚れを取る
汚れやゴミなどがついまま取り付けると、あとで掃除するのが大変になるため先に処理しおくようにしましょう。
②日の当たる位置を確認しておく
太陽の光が全く当たらない場所にカメラを設置してしまうと、発電ができなくなってしまいますので日の当たる位置はしっかり確認しておきましょう。
③物置の隙間に必要なアングル厚みを確認
今回は物置の隙間にはめ込んで固定させるため、あらかあじめ必要なアングルの厚みを確認しておきましょう。
あとから厚みを調整すると、材料を買い足したりなど、スムーズに作業できなくなってしまいます。
④防腐処理は事前に行う
木材を屋外で使用するため、防腐処理はしっかり行っておきましょう。
色もつけられるため、見栄えも良くなりますよ。
おすすめのソーラー防犯カメラの選び方
画質(フルHD・4K)
防犯カメラの画質は重要です。
一般的には 200万画素(2MP)でフルHD相当、400〜500万画素で高精細、800万画素(8MP)で4Kクラス とされています。
防犯用途では、最低でも200万画素、車のナンバーや人の顔をよりクリアに写したい場合は400万画素以上がおすすめです。
夜間性能(赤外線・センサーライト)
昼間だけでなく暗い時間帯にも対応できるかは、安全性に直結します。
赤外線ライト付きなら暗闇でも映像を鮮明に映せますし、センサーライト搭載なら不審者を光で威嚇でき、防犯効果が高まります。
夜間の監視や侵入対策を考えるなら、赤外線 or センサーライト付きのモデルを選ぶのが安心です。
通信方式(Wi-Fi / SIM)
ソーラー防犯カメラをどこで使うかによって、通信方式の選び方が変わります。
家の近くでWi-Fiが使えるなら Wi-Fi 接続型で十分です。
一方で電波の入りにくい離れや物置・ガレージなどでは、 SIM(携帯回線)対応モデルを選ぶと、設置場所を選ばず安定して映像を送信できます。
使う環境に応じて、適切な通信方式を選びましょう。
耐候性(IP65〜IP67)
屋外設置するなら、雨・風・ホコリ・ほこりなどに耐えられる防水・防塵性能が必須です。
国際規格である IP 規格で「IP65」「IP66」「IP67」などの表記があるモデルは、屋外でも安心して使用できます。
特に風雨にさらされやすい場所や、夏の強い陽射し・冬の寒さなど環境が厳しい場所では、耐候性の高さを重視することが重要です。
クラウド・SDカードの保存方式を比較
映像の保存方法も確認しておきましょう。
クラウド保存はスマホやPCからどこでも映像をチェックでき、データを失いにくいメリットがある反面、月額費用などがかかります。
一方、SDカード保存なら通信環境や月額費用を気にせず使え、ランニングコストも抑えられますが、定期的なSDカードの交換が必要になることもあります。
どちらが便利かは設置場所や使い方によって異なるので、自分のライフスタイルや防犯目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

防犯カメラは上書き保存が頻繁で気温の影響も受けやすいため、普通のSDカードではなく、高耐久タイプを選ぶようにしましょう!
まとめ|穴あけ不要でもしっかり固定すれば安心して使える
穴あけ不要のソーラーカメラでも、設置方法を工夫してしっかり固定すれば、物置でも十分に安定して使うことができます。
材料を傷つけずに取り付けられるうえ、取り外しも簡単なので、手軽で安心な防犯対策としてとてもおすすめです。




