基礎に砕石を敷く4つの理由|必要性とDIYで使うべき場面をわかりやすく解説

DIYで花壇や物置の基礎を作るとき、「砕石を敷くべきかどうか迷った」という経験はありませんか?
本記事では、DIY初心者でもわかるように、基礎に砕石を敷く4つの理由と、どんな場面で使うべきかを具体例を交えて解説します。

これを知っておくと、施工後のトラブルを大幅に減らせます。

基礎に砕石を敷く4つの理由

① 水はけを良くして沈下を防ぐ

水捌けの悪い土の上に溜まった水たまり

土だけの地面に基礎を置くと、雨や雪解け水が地面にたまりやすく、沈下や傾きの原因になります。

砕石を敷くと水が下に抜けやすくなり、地面の水分を逃がすことができます。特に雨の多い地域や湿気の多い庭では、砕石の排水性が基礎の安定性を大幅に向上させます。

② 基礎の荷重を均一に分散する

砕石の上に物置を設置した例

土だけでは荷重が一点に集中しやすく、時間とともに沈みやすくなります。

特に物置を乗せたブロックなどのように、一点に強い圧力がかかる場合は沈みやすいです。

砕石を敷くと、その層がクッションの役割を果たし、荷重を広く分散してくれます。花壇や物置、ウッドデッキなど、荷重がかかるDIY施工では、長く安定した基礎作りのために必須です。

③ 雑草や地面の凹凸を抑える

砕石を敷き詰めて雑草や凸凹を抑えた様子の画像

土のままだと雑草が生えやすく、施工の仕上がりに影響します。また、土の凹凸で基礎が安定せず、ゆがみの原因になることもあります。

砕石を敷くと平らで安定した基礎面を作れるので、施工後の仕上がりも美しく、雑草対策にもなります。

また、砕石を使って地面を安定させることで、平板などを綺麗に並べることができます。

④ 凍害対策になる

砕石が凍害対策として有効な理由を解説した画像

冬場、地面の水分が凍ると膨張・収縮が起こり、基礎や構造物にヒビや沈下の原因になります。
砕石を敷くと水分が砕石の隙間を通って逃げやすくなるため、地面の凍結膨張を緩和できます。

また、凍結深度といって、地面が凍結する深さまで砕石を入れることで土に含まれた水分が凍って膨張するの防ぎ、寒冷地でのDIY施工では特に重要なポイントです。

砕石の種類とサイズ

庭に積んだ砕石の山

砕石にはいくつか種類がありますが、DIYの場合はクラッシャーランと呼ばれる砕石で、サイズは0-40mmくらいのものが良いかと思います。

略して「C40-0」などと表記されていることが多く、0mm表記されているのは、塵のように細かいもの(ダスト)も含まれているためです。

このダストが他サイズの砕石間に入り込むことで、より締め固まった基礎を作ることができます。

角が丸まった砂利などでは石同士が噛み合わず、転圧しても締め固まらないため、砕石を使うようにしましょう!

DIYで砕石を使うべき場面

砕石は全てのDIYで必要なわけではありませんが、以下のような場面で使うと効果的です。

これらの施工では、基礎の安定性や耐久性が長持ちするため、砕石の有無で仕上がりが大きく変わります。

砕石を敷くときのポイント

①厚さは5~10cm程度が目安

砕石の厚さは、5〜10cmほどが標準的な目安で、薄すぎると地面の凹凸を吸収できず、沈下や傾きの原因になります。

DIYでは、手作業でもしっかり締め固められる約5cmを基本にし、物置やフェンスなど重量のある構造物の基礎には最低でも10cm以上は確保するようにしましょう。

ただし、施工内容や寒冷地での施工の場合には、数十センチまで砕石を入れる必要がでてきますので注意しましょう。

私は凍害対策が必要な地域のためかなり大変ではありますが、剣先スコップで穴を掘り、40〜60㎝ほど砕石を入れてからDIYするようにしています!

②しっかり転圧して平らにする

砕石を敷いたあとは、必ず転圧して平らに仕上げることが大切です。
転圧とは、砕石を押し固めて密度を上げる作業で、これを怠ると時間が経つにつれて地面が沈み、基礎が傾いてしまいます。

プレートコンパクター(転圧機)を使うのが理想ですが、小規模なDIYなら手動タンパーでも十分です。

③排水勾配を意識するとより安心

砕石を敷く際は、地面にゆるやかな傾斜(排水勾配)をつけておくと、雨水が自然に流れ、基礎下に水がたまりにくくなります。

理想的な勾配は1〜2%(1mあたり1〜2cmの差)程度で、目で見てほとんどわからない傾きですが、排水効果は十分に得られます。

特に物置やデッキの下など、湿気がこもりやすい場所では、この勾配をつけておくことで水はけが良くなり、腐食や凍害の予防にもつながります。

↓↓水平や勾配の出し方については下記記事を参考にしてみてください。↓↓

この3つのポイントを意識するだけで、DIYでもしっかりとした安定性の高い基礎を作ることができます。

まとめ

基礎に砕石を敷く作業は、「排水・荷重分散・雑草対策・凍害防止」の4役があり、地盤を安定化させるためには欠かせない大事な工程となっています。

逆に言えば砕石を使わずに施工してしまうと、長期的な維持が難しくなりますので、DIYであっても砕石を使ってしっかり基礎を作るようにしましょう。

下記記事では、実際に庭で作ったDIY施工例も紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

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