【移動式】マイターソーステーションの作り方|卓上丸ノコの精度を上げるDIY治具

【移動式】マイターソーステーションの作り方|卓上丸ノコの精度を上げるDIY治具

卓上丸ノコの作業精度と使いやすさを上げたいなら、マイターソーステーションがあると作業効率が大きく変わります。

この記事では、移動式で扱いやすいマイターソーステーションの作り方を、初心者向けに分かりやすく解説します。

マイターソーステーションとは?

卓上丸ノコと自作のマイターソーステーションの画像

マイターソーステーションとは、卓上丸ノコを使いやすく固定し、材料の支持・位置決めを安定させるための作業台です。

左右にサポート台を設けることで長い材料もまっすぐ送れて、正確な角度切りや繰り返し切りが簡単になります。

そのため、DIYでもプロでも作業効率が大きく向上する便利な治具です。

作業精度が上がる理由

マイターソーステーションを使うと精度が上がるのは、次のような理由からです。

  • 材料が水平に支えられるためブレにくい
    長い材料でもたわまず、切り始め・切り終わりのズレが出にくくなります。
  • フェンスやストッパーで位置決めが固定される
    同じ長さを連続してカットする“繰り返し切り”が安定し、誤差が減ります。
  • メジャーテープをつけることで墨付けが不要になる
    目盛りに合わせてガイドを固定することで簡単に任意のサイズにカットできる。

マイターソーステーションは、同サイズの木材が必要となる目隠しフェンスのDIYなどでも重宝されます。

移動式にするメリット

移動式にすると、DIYの作業環境に合わせて柔軟に使えるようになります。

  • 作業場所を自由に変えられる
    屋外で粉塵を飛ばしたくない場合や、広いスペースで作業したいときに便利。
  • 使わないときに片付けやすい
    キャスター付きなら簡単に移動でき、ガレージや倉庫でも省スペースで保管できます。
  • 複数の作業エリアで共用できる
    木工台・作業台・庭など、状況に合わせて移動できるので効率が上がります。

移動式マイターソーステーションの作り方

移動ができる自作マイターソーステーションの画像

今回紹介するのは移動が容易にできるマイターソーステーションで、画像のように作り自体はシンプルなため、簡単に制作することができます。

また、利便性をあげるために、メジャーテープとガイドを取り付けています。

これにより、材料の測定・墨付けを行うことなく、希望の長さにカットすることができるようになります。

手順1.土台の高さを決める

ハイコーキの卓上丸ノコの画像

使用する卓上丸ノコの本体高さを正確に測り、それに合わせて土台の高さを決めます

高さが1mmでもズレると、丸ノコと土台の境目に段差ができ、材料が引っかかったり、切断角度が狂ったりして精度が一気に落ちてしまいます

そのため、スケールやスコヤを使って正確に測定し、土台と丸ノコの高さがぴったり揃うようにすることが大切です。

手順2.土台フレームを組む

自作マイターソーステーションに使う木材を示した図

角材や合板などの板材を用意します。

まず、画像にあるAとBの木材を重ねた時の高さと卓上丸ノコの高さが揃うように組んでいき、ねじでしっかり固定して土台を作ります。

皿取りした木材の画像

このとき、ねじが引っかからないように皿取りを行い、平らになるようにしておきましょう。

スターエムの皿取錐&埋木錐を使えば、皿取りはもちろん、ねじ穴を隠すこともできますのでおすすめですよ!

手順3.フェンスガイドを作る

鬼目ナット・Tボルト・Tスロットトラックを使って作るフェンスガイドの解説図

鬼目ナット・Tボルト・Tスロットトラックを使ってフェンスガイドを作っていきます。

①木材(C)に溝を掘る
自作トリマーテーブルで溝掘りした木材

Tスロットトラックが取り付けられるように電動トリマーを使って木材(C)に溝を掘ります。

電動トリマーとは、木材の角を削ったり、溝や面取り加工を行うための小型電動工具のことで、溝掘りや面取りなど様々な加工ができます。

コスパ抜群の人気電動トリマー!
②Tスロットトラックを埋め込む

掘った溝にTスロットトラックを埋め込みます。

このとき、段差ができないようしっかり平らに埋め込みましょう。

埋め込みが完了したら、すでに作った土台と木材(C)を固定します。

③ノブナットとTボルトを用意する

ノブ(取手がついた)ナットとT字型のボルトを用意します。

自作ノブナットは好きな形の取手に鬼目ナットを埋め込むだけで簡単にできますので、自分で作ってみたいという方は下記記事を参考にしてみてください。

④フェンスガイドを作る
マイターソーステーションに使うフェンスガイドの画像

木材(C)に沿わせて使うフェンスガイドを作ります。

画像のようにL字型で作り、T字ボルトが通る穴を開けておきます。

また、必ず木材(C)に対して正確な直角になるようにしてください。

もし、ガイドの直角が出ていないとカットした材料が斜めになってしまいますので、完全スコヤなどで確認しましょう。

④目盛り(メジャーテープ)を貼る
目盛りをつけたマイターソーステーションに使うフェンスガイド

木材(C)にメジャーテープを貼り付けます。

この時、電動トリマーでテープの厚み分削っておくと、段差ができずに仕上がります。

また、カットした材料の長さを基準にすると、メジャーテープをズレなく正確に貼ることができます。

例えば材料を40cmにカットした場合は、その材料を動かさず固定しておきます。
そして、材料の端の位置にメジャーテープの「40cm」マークを合わせるように貼れば、誤差が出ません。

手順4.目盛りの精度を確認して完成

自作したマイターソーステーションで木材をカットする様子

目盛りに誤差がないことを確認できたら、必要時に移動ができるマイターソーステーションの完成です。

必要に応じて、反対側にも同様のステーションを作っておくとより利便性が増しますよ!

飛び散る木屑は集塵機で対策!

サイクロン式の京セラ製集塵機

卓上丸のこは、木材をカットした際にかなりの木屑や粉塵が発生し、体に与える影響は多岐にわたります。

しかし、卓上丸ノコに集塵機を接続することで、多くの木屑を防ぐことができるため、個人的には絶対に使用したが方が良いアイテムの1つです。

吸引力の高い集塵機を使えば8〜90%以上の木屑・粉塵を防ぐことができると言われていますよ!

コスパ抜群のおすすめ集塵機!

まとめ|移動式マイターソーステーションで卓上丸ノコの使い勝手が大幅アップ

移動式のマイターソーステーションがあれば、卓上丸ノコの精度が安定し、長尺材のカットもスムーズに行えます。

さらに作業場所を柔軟に変えられ、使わないときはコンパクトに収納も可能です。

自作といっても、必要なのは基本的な木材加工だけで、初心者でも十分に作れます。

卓上丸ノコをもっと便利にしたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

木工DIY治具・作業台工具レビュー・使い方切断加工
シェアする
ネコとイヌと創るMyHomeをフォローする
▪️DIY外構の施工例
▪️ワークベンチの制作
タイトルとURLをコピーしました