ジグソーテーブルの作り方!DIYで簡単に自作できる手順を詳しく解説

「ジグソーで切ると曲がる」「線の通りに真っ直ぐカットできない」と感じたことはありませんか?
実はそれ、ジグソーテーブルを使うだけでかなり改善されます。
ジグソー本体を逆さに固定し、材料を動かして切断することで、精度の高い直線カットや曲線加工がぐんとラクになります。

でも市販のジグソーテーブルは高価だったり、サイズが合わなかったりと悩む方も多いはず。
そんなときにおすすめなのが、自作ジグソーテーブルです!
この記事では、初心者の方でも簡単にできるジグソーテーブルの作り方を写真付きでわかりやすく解説します。

作業台自体の作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

ジグソーテーブルとは

ジグソーテーブルとは、ジグソー本体を作業台の裏側に固定して逆さに設置することで、上から材料を動かしてカットできるようにしたDIY用の補助台です。

通常、ジグソーは手に持って使用しますが、手ブレや材料のズレが起こりやすく、直線カットが難しいのが難点。
しかしジグソーテーブルを使えば、両手で材料を押さえられるため、より安定して正確なカットが可能になります。

作り方【手順付き】

  1. 作業台の天板を切削する
  2. ジグソーのプレートを取り付ける
  3. 作業台にプレートを埋め込む
  4. ブレードガイドを作る
  5. ブレードガイドのアームを作る
  6. 完成

①作業台の天板を切削する

正確な印付け

まず最初にジグソーを取り付けるために作業台の天板を切り抜いていきますが、正確な印づけが重要になってきます。
そのためには、画像のような丸ノコガイドを使うと天板に対して垂直な線が引けます。
もし、適当に印をつけてしまうと、正確な直線カットなどができなくなってしまいますので慎重に作業しましょう!

丸ノコガイドがあれば丸ノコやジグソー、電動トリマーのガイドとしても活躍してくれますので、DIYを行っていくのであればぜひ持っておきたいツールとなっています。

天板の切削

印付けが終わったら、電動トリマーを使って作業台の天板を四角形に切削します。
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最後にドリルで穴をあけ、そこからジグソーを使って切り抜きます。

②ジグソーのプレートを取り付ける

プレートへの印付け

天板に開けた穴のサイズにぴったり合うプレート(固定用の板)を作り、そこにジグソーを取り付けていきます。

まず、プレートが用意できたらジグソーのベースに合わせて型を取り、電動トリマーで切削します。
型を取る際は、画像のようなスピードスクエアという定規を使うと、正確なジグソーの取り付けが可能になります。

プレートの切削とジグソーの固定

印をつけた部分の内側を、電動トリマーで削っていきます。
ジグソーの本体がちょうど収まるように、ぴったりのサイズに切削しましょう。

次に、プレート(ジグソーの両サイド)に鬼目ナットを埋め込み、L字型の留め具を使って、ボルトでしっかりと固定します。
ボルトを使うことで、取り付け・取り外しを繰り返しても穴が傷みにくくなるので安心です。
さらに、蝶ボルトを使えば工具なしで手軽に脱着できるので、メンテナンスや刃の交換もスムーズになりますよ。

ちなみに画像は、切断面が斜めにならないようにする治具(プレート)をそのままにして取り付けています。

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③作業台にプレートを埋め込む

切削した天板の縁に鬼目ナットを埋め込み、プレートを天板にはめ込んで上からボルトで固定します。
これも繰り返し取り外しができるようにするため、鬼目ナットとボルトを使っています。

また、プレートはボルトのサイズに合わせて皿取りを行い、ボルトの頭が飛び出ないようにしておきましょう。

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④ブレードガイドを作る

  • 鬼目ナット×2
  • 蝶ボルト×2
  • ベアリング×2
  • 木材×3

ジグソーの刃がブレたり曲がったりしないようにするためのブレードガイドを作ります。
また、対応できる材料の厚みを調整したり、端が切れていない材料の中に直接刃を通したりするために3つのパーツ(A、B、C)を作って作成していきます。

パーツAの作成

まず、電動トリマーやジグソーなどを使って木材の中央を切り抜きます。
この時、蝶ボルトやワッシャーよりも小さいサイズの穴にしてください。

次に、ジグソーの刃を挟むような位置に、ベアリング(回転する部品)を2つ取り付けます。
このベアリングは、刃の上下運動に合わせて一緒に回転しながら支えるため、動きを妨げることなく、刃のブレをしっかり抑えてくれる役割を果たします。

パーツBの作成

後ほど作るアーム部分に取り付けるパーツで、パーツAと同様に木材の中央部分を切り抜きます。

パーツCの作成

パーツAとパーツBを繋ぐ部分のパーツで、鬼目ナットを埋め込むことでパーツAの上下にスライドして固定できるようします。
木材は2×4など、なんでも大丈夫です。

各パーツの接合

各ABCのパーツができたら、AとCは蝶ボルト、BとCはビスで固定してあげればブレードガイドの完成です。

⑤ブレードガイドのアームを作る

ブレードガイド用のアームには色々な作り方がありますが、ここではコの字型のアームを紹介していきます。
注意点としては、アームが長くなりすぎるとジグソーの振動で揺れやすくなりますので、作業内容に合わせつつなるべく最低限の長さで作るようにしましょう。

アーム自体の作りはシンプルで、上記画像のように3つの木材をビスで止め、コの字の内角(内側)部分をL字金具などで補強するだけです。

アームができたら作業台にアームを取り付けますが、作業台の天板に鬼目ナットを埋め込み、蝶ボルトで固定すれば取り外しが簡単にでき、より機能性が高いジグソーテーブルとなります。

ちなみに私の場合はテーブルソーを兼ねたジグソーテーブルを作っており、集塵機アームにブレードガイドを取り付けています。

⑥完成

最後に、ブレードガイドとアームを鬼目ナットと蝶ボルトで固定すれば、フレキシブル(柔軟)なジグソーテーブルの完成です。
画像にあるようなフェンスガイドの作り方は下記の記事を参考にしてみてください。

ブレードは長めにしておく

ジグソーテーブルを使うと、天板の厚みやブレードガイドの取り付け分だけ、ジグソーの刃の出る長さが短くなってしまいます。
それにより、カットできる材料の厚みが制限されてしまい、刃の長さがギリギリだと作業がしづらくなってしまいます。
そのため、ジグソーテーブルを作る時は少し長めのジグソーブレードに交換しておくのがおすすめです。

参考までに、画像にも出てきた私のジグソーテーブルでは、ボッシュのT-344Dという種類のブレードを使用しており、長さは約15cmあります。

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