
2024年に発売されたハイコーキの36Vインパクトドライバー”WH36DD”のスペックと7つの特徴を解説していきます。

この記事は「WH36DDが気になっている方」や「これから購入を検討している方」の参考になるような情報を記載していますので、ぜひ参考にしてみてください!
WH36DDのスペック

能力 | ・木ねじ 4〜8mm ・普通ボルト M5〜M16 ・高力ボルト M5〜M14 ・テクスねじ φ3.5〜φ3.6 ・コーススレッド 22〜125mm |
最大締付トルク | 200N・m(2,040kgf・cm) |
六角軸 | 6.35mm |
無負荷回転数 | ・ソフトモード 0~900min-1(回/分) ・パワーモード 0~3,400min-1(回/分) ・APPモード 0~(1,900~3,600)min-1(回/分) ・細ビスモード 0~420min-1(回/分) ・ボルトモード 0~2,900min-1(回/分 ・テクスモード 0~3,700min-1(回/分) |
打撃数 | ・ソフトモード 0~2,000min-1(打撃/分) ・パワーモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・APPモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・細ビスモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・ボルトモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・テクスモード 0~2,200min-1(打撃/分) |
本体寸法 | 118 × 243 × 29mm(BSL36A18BX装着時) ヘッド長:111mm |
質量 | 1.6kg(BSL36A18BX装着時) |
使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池 |
プロの方であれば、上記スペック表の数値を見ればどれくらいのスペックなのかわかる方も多いと思いますが、DIY初心者の方たちでは正直なかなかわからないかと思います。
そのためスペックからわかる内容を簡単にまとめると、WH36DDはトルクや回転数・打撃能力が優れており、数あるインパクトドライバーの中でもトップクラスの性能を誇っているということになります。
詳しい性能については下記にある7つの特徴と合わせて紹介していきます。
7つの特徴
- 36Vマルチボルト対応で圧倒的なパワー
- 最大トルク200Nmで業界最速の締め付け速度
- ブラシレスモーター搭載で長寿命
- ブレを軽減で操作性アップ
- 調整機能で細かい作業にも対応
- スマホアプリでお好みの設定
- 5つのカラーデザイン
①36Vマルチボルト対応で圧倒的なパワー

WH36DDの最大の特徴は36Vのマルチボルトバッテリーに対応している点で従来の18Vインパクトドライバーでは扱えない大きなトルクを必要とする作業も楽にこなすことができます。
また、特許を取得したハイコーキ独自技術の”トリプルハンマ機構”が搭載されており、打撃箇所が従来の2箇所から3箇所に増え、作業負荷に合わせて打撃数を自動制御してくれます。
さらに打撃箇所が3箇所に増えたことによる小刻みな打撃(1回転3打撃)で振動を低減し、カムアウト(ビットがネジから外れる)軽減させます。
ちなみにトリプルハンマ機構が搭載されたインパクトドライバーには、「WH18DC(18V)」と「WH12DCA(10.8V)」もあります。
②最大トルク200Nmで業界最速の締め付け速度
国内電動工具メーカーの中でもWH36DDの締め付け速度は業界最速(2024年現在)を謳っており、最大トルク200Nmで効率的な作業を可能にしています。
ハイコーキ製18Vインパクトドライバーのトルクは180N・mほどであり、数値でみるとあまり変わらないように感じ方もいるかもしれませんが、20N・mという差は数値以上に大きく、実際に作業するとなると1つの作業スピードでも大きな違いが出てきます。
③ブラシレスモーター搭載で長寿命
WH36DDではブラシレスモーターを採用しているため、摩耗が少なく、耐久性が大幅に向上しています。
そのため長時間の使用でも高い性能を維持し、長寿命を実現しています。
④ブレを軽減で操作性アップ
振動と音の軽減技術が施されているため長時間の作業でも疲れにくく、快適な作業をに保つために貢献してくれます。
特に振動が少ないと手にかかる負担も軽減され、高い精度の作業を維持しやすくなります。
⑤調整機能で細かい作業にも対応

WH36DDには使用モードを変更する機能がついており、ボタンを押すと「細ビスモード」や「ボルト単発モード」、オリジナルカスタムした「Appモード」などに切り替えることができます。
これにより、作業内容にあったモードを使用して作業効率や精度を高めることができます。
⑥スマホアプリでお好みの設定

前述したモード変更に続く内容になりますが、スマホアプリを通してAppモードにおける「スイッチの遊び」や「最高回転数」など細かい設定を行うことができ、自分の好みや作業内容に合わせてカスタムすることができます。
しかも設定した内容は保存しておくことができ、複数あるオリジナル設定を簡単に切り替えることもできます。

また、LEDライトは従来の3灯から9灯に増えており、影をなくしてさらに明るく照らすことができます。
もちろん、照明機能もアプリ調整でき、照度や点灯時間などを細かく設定することができますよ。
アプリの設定方法については、苦手な方でもわかりやすいように下記記事で詳しく解説しており、WH36DDの設定方法もよくわかるようになっていますのでぜひ参考にしてみてください。
⑦5つのカラーデザイン

WH36DDには「ストロングブラック」・「アグレッシブグリーン」・「スパイダーイエロー」・「フォレストグリーン」・「スコーピオンレッド」5つのカラーデザインがあり、性能についてはどれも同じです。
ハイコーキと言えばグリーンが定番ですが、様々なカラーがあって自分の好みを選べるのは嬉しいですよね!
細かいメリットがたくさん
ヘッドの長さが11mmとハイパワーでありながら狭い場所でも使いやすかったり、DIY用など比べるとフィット感の違いがあったりと、細かい部分でWH36DDの優秀さを感じ取ることができます。


私もDIYで外構工事を行ったりしますが、ドライバーの性能によって作業速度や疲労感の違いはよく感じます!
工具の性能が良いとズレが減って精度が上がったり、リズムができて快適に作業できたりしますよ!
バッテリーの違いがわからない方必見

ハイコーキのバッテリーには色々種類があり、「どのバッテリーが使えるのか」、「性能の違いはなにか」など、いまいち違いがわからないという方もいらしゃるのではないでしょうか。
現状は、18V製品と36V製品両方に対応した”マルチボルト(蓄電池)バッテリー”が主流であり、新しくハイコーキの18V・36V製品を購入したいと考えている方は、この”マルチボルトバッテリーを”購入しておけばほぼ問題ありません。
※18V・36V製品は性能が高いため、本格的なDIYをやりたい方にもおすすめです。
主流のマルチボルトバッテリーには「Bluetooth機能があるタイプ」・「容量が大きいタイプ」など約10機種があり、詳しい違いを知りたい方は下記記事をみていただくとわかる内容になっています。
WH36DCとWH36DDの違い

WH36DDは”WH36DC”というインパクトドライバーのリニューバル版のような機種であるため、非常に似た性能を誇っています。
基本的にはWH36DDの方が性能が高くなっておりますが、何が変わったのか等、いまいち違いがわからない方も多い機種となっていますので詳しい「5つの違いについて知りたい方は下記記事をご参照ください。