
電動サンダーは木材の研磨や塗装前の下地づくり、仕上げのツルツル加工まで幅広く使える便利な工具です。
しかし「オービタル」「ランダム」「ベルト」など種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、電動サンダーの種類ごとの特徴や違い、選び方のポイントとあわせて、おすすめの12モデルを紹介します。
電動サンダーとは?
電動サンダーは、紙やすりを高速で振動させて木材・金属・樹脂の表面を効率よく削ったり整えたりできる研磨工具です。
手作業よりも圧倒的に早く、均一に仕上がるため、DIYやリフォーム作業に欠かせない存在となっています。
サンダーの仕組みと役割
電動サンダーは本体のモーターが内部でプレートやパッドを振動させ、そこに取り付けたサンドペーパーで表面を削ります。
機種によって振動の動き方が異なり、主に以下のような動きをします。
役割としては、
- 表面の凸凹を整える
- 塗装前の下地づくり
- 塗料やサビの剥離
- 小口や切断面のバリ取り
など、仕上げから荒削りまで幅広い作業に使えます。
「木材加工」や「塗装前の下地づくり」では特に必須で、“電動サンダーがあるかないかで作業時間が2〜5倍変わる” といっても過言ではありません。
サンダーと紙やすりの違い
手作業の紙やすりと電動サンダーの最大の違いは 「スピード」と「均一さ」 です。
● 電動サンダーのメリット
- 作業スピードが圧倒的に早い(何倍にもなる)
- 面を均一に削れるため仕上がりがキレイ
- 大面積を楽に研磨できる
- 力を入れずに済むので疲れにくい
● 紙やすりのメリット
- コストが安い
- 細かい部分の手仕上げがしやすい
- 小物や最終仕上げの微調整に便利
DIYでは「大きな面はサンダー」「細部は紙やすり」で使い分けるのが一般的です。
電動サンダーの種類(特徴とメリット・デメリット)
電動サンダーにはいくつか種類があり、用途や仕上がりの質によって使い分ける必要があります。
ここでは、よく使われる代表的な種類について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめて紹介します。
オービタルサンダー

もっとも一般的なサンダーで、作業パッドが細かく直線的に振動するタイプです。
● 特徴
- 四角いパッドで角まで磨きやすい
- 振動が細かく、仕上げ研磨向け
- ペーパーは手軽な「四角形」を使用
● メリット
- 仕上げがきれい
- 振動が細かく扱いやすい
- 初心者でも使いやすい万能タイプ
● デメリット
- 強い削りは苦手
- 作業スピードは遅め
→ 仕上げ・表面ならし中心の作業に最適
ランダムサンダー

パッドが回転しながらランダム軌道で動くため、削りと仕上げのバランスがよい人気モデル。
● 特徴
- 回転+ランダム振動で効率よく削れる
- 円形パッドで広い面をスムーズに研磨
- 一番人気の“万能タイプ”
● メリット
- 仕上げも粗削りもできる
- ムラが出にくい
- 作業スピードが早い
● デメリット
- 四角いコーナーまでは届きにくい
- 余分に削りすぎることがある(初心者注意)
→ 迷ったらこれ!万能で最も使いやすい種類
ベルトサンダー

ベルト状の研磨帯が高速で回転し、圧倒的な削り速度を持つ“パワー型”サンダー。
● 特徴
- 強力な回転ベルトで大きく削れる
- 大面積の粗削りに最適
- 家具づくり・板材の厚み調整などにも活躍
● メリット
- とにかく削るのが早い
- 塗装剥がしにも強い
- 硬い木材にも対応
● デメリット
- 仕上げには不向き
- 手が滑ると削りすぎる
- 本体が重めで扱いに慣れが必要
→ “強力な研磨”をしたい人向け
ディスクサンダー

木材だけでなく金属の研磨にも使える高速回転タイプ。
● 特徴
- ディスクグラインダーに近い回転式
- 研磨力が非常に高い
- 金属・サビ落とし・バリ取りに強い
● メリット
- 荒い研磨が圧倒的に早い
- 金属作業にも対応
- 塗装剥がしに最適
● デメリット
- 仕上げには向かない
- 扱いに注意が必要
- 削り跡が強く出やすい
→ 木材以外もガッツリ研磨したい人向け
ミニ(マウス)サンダー

アイロンのような先の尖った“マウス形状”で、狭い部分の研磨に特化。
● 特徴
- 三角形のパッドで角や細部にフィット
- 軽量で片手で扱える
- 小物DIYに最適
● メリット
- 細部や角の研磨が得意
- 軽くて疲れにくい
- 初心者・女性でも使いやすい
● デメリット
- 広い面の研磨は遅い
- 仕上げの均一性はオービタルに劣る
→ 細かい部分を仕上げたい家具・小物DIY向け
ポリッシャー

研磨ではなく“磨き上げ”に使う工具で、車や家具のツヤ出し用の道具。
ランダムサンダーにも似ていますが、サンダーは表面を削る工具、ポリッシャーは表面を磨く工具として使い分けます。
● 特徴
- 回転式でワックスやコンパウンド仕上げに使用
- 研磨というより“光沢出し”
● メリット
- 塗装面を美しく仕上げられる
- 車のボディ磨きにも最適
● デメリット
- 木材の大きな研磨には使えない
- 絞り込まれた用途のみ
→ 仕上げのツヤ出し・ポリッシング専用として使う道具
電動サンダーの選び方
作業内容(粗削り〜仕上げ)で選ぶ
- 粗削りがメイン → ベルトサンダーが最適
強力な研削力で塗装落としや厚み調整に向いています。 - 中仕上げ〜仕上げ → ランダムオービタルやオービタルサンダーがバランス良し
材料を均一に削りつつ、滑らかな面を作れます。 - 細部・角の仕上げ → マウスサンダー
三角パッドでコーナーや狭いスペースに強いです。 - 艶出し・ツヤ仕上げ → ポリッシャー
削るのではなく、磨いて輝きを出す用途に。
電動サンダーを選ぶ時は、まず「どの作業に使うか」を基準にすると失敗しません。
用途によって向き不向きがあるため、最初に作業内容を明確にしておくことが大切です。
集じん性能で選ぶ
サンダーは作業中に大量の木くずや粉じんが出るため、集じん機能の有無は快適さに直結します。
ダストパックが付属しているモデルであれば単体で集じんでき、掃除の手間も軽減できます。
また、掃除機や集じん機にホース接続できるタイプは、より強力に粉じんを吸い取れるため、室内作業や汚したくない場所で特に便利です。
持ちやすさ・重さで選ぶ
電動サンダーは長時間の連続作業になりやすいため、本体の重さや持ちやすさも重要なポイントです。
軽量モデルは疲れにくく、角や細かい部分の研磨作業でも扱いやすくなります。

サンダーは振動も強いため、連続して使うと結構疲れるんですよね。
ペーパーの種類・入手性で選ぶ
サンダーで使用する研磨ペーパーは、形状やサイズもさまざまです。
一般的な規格のペーパーが使えるモデルを選べば、ホームセンターやネットで簡単に入手でき、ランニングコストも安く済みます。
👉番手ごとの詳しい特徴や使い分けについては、下記記事を参考にしてみてください。
用途別におすすめの電動サンダー12モデル
仕上げ重視におすすめ
◾️マキタ BO3710(オービタルサンダー)
マキタの定番モデルで、扱いやすさと安定した削り性能が魅力のオービタルサンダーです。
研磨面が広く、振動が均一なので、初心者でもムラなく仕上げられます。
ダストパック付きで集じん性能も良く、屋内作業でも粉じんが散りにくいのも嬉しいポイントです。
◾️藤原産業 SWS-200AC(オービタルサンダー)
低価格ながら必要な機能が揃ったコスパモデルです。
軽量で取り回しが良く、小型木工DIYに使いやすいタイプです。
使用頻度が少なく、価格重視なら間違いなくおすすめの仕上げ用サンダーとなっています。
◾️京セラ RSE-1250(ポリッシャー)
研磨だけでなく、ワックスがけや光沢仕上げにも使えるマルチ用途タイプです。
研磨面が回転する構造のため、仕上げにツヤを出したい場合に最適です。車の磨き作業にも使えるため、木工以外にも活躍してくれます。
万能タイプとして最適
◾️マキタ BO5030(ランダムサンダー)
ランダム動作により削り跡が出にくく、仕上がり品質で選ぶ人が多い人気モデルで、DIYからプロまで愛用者の多い定番機種です。
パワーと制御性のバランスが良く、木工・金属・塗装はがしと幅広く使用可能です。

サンドペーバーを使い分けることで、仕上げはもちろん、木材の角を丸くしたい場合などにも活躍してくれますよ!
◾️ハイコーキ SV13YB(ランダムサンダー)
軽量設計で扱いやすく、振動が少なく疲れにくいモデルですが、削り性能も十分な能力を誇ります。
前述したマキタのランダムサンダーと同程度の性能を誇るため、メーカーやデザインの好みで選んでも良いでしょう。
◾️藤原産業 EWS-220R(ランダムサンダー)
コスパが高い藤原産業のランダムサンダーでDIYで高い人気を誇ります。
コンパクトながらパワーがあり、塗装はがしや古材リメイクにも向いています。
マキタやハイコーキの半額ほどであるためコスパ重視の方におすすめです。
◾️ハイコーキ SV1813DA(ランダムサンダー)
コードがないバッテリー式で作業したい方におすすめなのが、ハイコーキ SV1813DAです。
パワーも十分あり、DIYからプロまで使える性能となっています。
また、ハイコーキには18Vと36V両方の工具が使えるマルチボルトバッテリーという人気シリーズがあり、プロから本格的なDIYを目指す方に高い人気を誇っています。

ハイコーキのバッテリー式工具を揃えたいと考えている方は、下記記事を参考にしてみてください!
細かい部分を研磨したい場合
◾️マキタ BO4565(ミニサンダー)
角・隅の研磨がしやすい形状のサンダーで、片手で持ちやすく、小物DIYや家具の細部仕上げに最適です。
大きなサンダーでは届かない部分を仕上げたい場合にあると便利な一台となっています。
◾️ブラックアンドデッカー KA2000(ミニサンダー)
マウス型の独特な形状で握りやすく、軽量で初心者でも扱いやすいモデルです。
木工小物や室内補修など、細かい作業との相性が良く、低価格帯でコスパ面でも魅力的となっています。
塗装剥がし・粗削りに強いモデル
◾️マキタ GV7000C(ディスクサンダー)
研削力の高いディスク型で、塗装剥離や粗削りに強いタイプで、速度調整機能で作業内容に合わせてトルク調整が可能となっています。
パワフルで削れる量が多いため、大型材・古材加工・床研磨など本格DIYで活躍してくれます。
◾️高儀 BSD-110(ベルトサンダー )
一気に大量の削りができるハイパワーモデルで、コスパの良さが魅力です。
広い面を短時間で研磨したい場合に強く、大きな家具制作や床面研磨に向いています。
重量はあるものの、その分削りスピードが速いのが特徴です。
◾️京セラ BDS-1010(ベルトディスクサンダー)
作業台に固定して使う据え置きタイプで、ベルトとディスク両方搭載で、平面研磨から曲面・角加工まで幅広く対応します。
木工工房や本格DIYに最適なハイブリッドモデルです。

ワークテーブルとマイターゲージがついているため、角度のついた正確な研磨もできますよ!
まとめ|用途に合ったサンダーを選べば作業効率大幅UP!
電動サンダーは「どれを選んでも同じ」に見えますが、種類や性能が違うだけで作業スピードや仕上がりが大きく変わります。
というように、用途に合わせて選ぶことで、作業効率とクオリティがどちらも向上します。
木材の角を丸くしたり、仕上げに使ったりしたい場合にはランダムサンダーがおすすめですが、作業内容に合わせて2台目・3台目を揃えていくと、DIYの仕上がりはプロ並みに近づきます。
ご自分の作業スタイルに合ったサンダーを選んで、快適にDIYを楽しみましょう!




