
即席でトリマーテーブルを作りたい方やDIYに慣れていない方などに向けて、材料と工具さえあれば20分でできる簡単トリマー(ルーター)テーブルの作り方を紹介していきます。
トリマーテーブルとは

トリマーテーブルとは、電動トリマーをテーブルに取り付けることでより精密で安定した作業を可能にし、材料を動かして加工することで複雑な作業を効率よく行うことができる作業台です。
画像のようなガイドとなる板を取り付けておくことで、簡単にまっすぐな溝を掘ることができるようになります。
- 安定した加工が行いやすい
- 作業効率が上がる
- より精密な作業ができる
- 電動トリマーを動かす時よりも恐怖心が減る
必要な材料
必要な材料は少なく、端材でも十分できるほど簡単な作業になります。
また、電動トリマーはコスパが良い京セラのMTR-42がおすすめで、将来的にトリマーテーブルにはMTR-42を使いつつ、通常使い用として充電式のハイスペック電動トリマーを買って2台持ちにするのもおすすめです。
というのも電動トリマーが1台しかないと、テーブルから外したりつけたりの作業が必要になるため、作業しているとかなり面倒に感じてしまいます。
しかし、電動トリマーを2台持っていれば好きな時に好きな方法で作業できるようになるため快適ですよ。
作り方

まず、天板となる板の対角線を引いて中央をマーキングし、ボアビットなどで穴をあけます。
穴あけが完了したらトリマーのベースプレートを外し、あけた穴とベースプレートの穴を合わせ、上記画像の緑点のようにプレートの取り付け穴の位置に印をつけます。

次にベースプレートと取り付け用ビスの間に天板を入れて固定すれば、切削作業ができる状態になります。

最後に、真っ直ぐな角材などをビス1本で固定し、トリマービットと重なる部分を半円側に削れば簡易ガイドができあがり、トリマーテーブルの完成となります。
ちなみに作業台はスチール製の水槽台が余っていたので代用して使いました。
実際に使ってみた結果

簡易的なトリマーテーブルとはいえ、その操作性・効率性はかなり高くなり、真っ直ぐな切削があっという間にできあがります。
もちろん、面取り加工もできますし、恐怖心も感じにくくなるため初心者の方にもおすすめです。
天板に穴を開けてベースプレートを取り付けただけで、かなり使いやすくなりますので、電動トリマーを購入した方はぜひテーブルも作ってみてはいかかでしょうか。
※昇降式トリマーテーブルの作り方は後日紹介させていただきます。
手作業&テーブル作業の二刀流
電動トリマーで作業する場合、トリマーテーブルだけではなく、手で自由に切削したい場合もでてきます。その場合、取り付けたビスを外せば通常通り使えるようになりますが、正直このつけ外し作業はかなり面倒になりますし、ビスもどんどん緩んでいってしまいます。
そこで、この問題を解決するために有効な手段として以下の二つがあります。
- 電動トリマーを2つ持ちにする
- ベースプレートをもう一つ用意する
①電動トリマーを2つ持ちにする

電動トリマーを2つ持っておくと作業効率や快適さが上がるため、個人的には2つ持ちがおすすめです。
特に充電式タイプや高性能なものにしておくと、MTR-42だけでは出せなかった完成度を実現することができますので、少し違うタイプの電動トリマーを揃えておくと良いでしょう。

イチオシはハイコーキの”M3608DA”で、「AC電源以上のハイスピード切削」や「らくらく片手操作仕様」など非常に高い性能を誇っています!
ご興味ある方は下記記事で特徴や性能を解説していますので、参考にしてみてください。
②ベースをもう一つ用意する
もう一つはMTR-42のベースをもう一つ用意しておく方法で、この方法であればテーブルにベースを取り付けたまま本体だけ取り出し、用意しておいたもう一つのベースに取り付ければ作業ができるようになります。
電動トリマーを2つ持つよりもこっちの方が安上がりになりますので、電動トリマーは2つも必要ないという方におすすめです。
トリマー作業がズレてしまいお悩み方
電動トリマーを使用しているけど、いつも溝掘りや面取り作業がズレたり欠けたりしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記記事では、「電動トリマーの正しい使い方」や「失敗してしまう原因」などを詳しく解説し、悩んでいる方の解決策を紹介していますので参考にしてみてください。
”昇降式”トリマーテーブルの作り方

今回は簡易的なトリマーテーブルの作り方を紹介しましたが、ハンドルを回すだけでビットの高さが簡単に調整できる”昇降式トリマーテーブル”を自作する方法もあります。
電動トリマーが扱えれば難易度自体は高くありませんので、ワンランク上のトリマーテーブルを作りたい方は下記記事を参考にしてみてください。