作業別に揃える木工DIYの道具一覧|初心者もこれで迷わない!

木工DIYを始めたいけれど、どんな道具を揃えればいいのか分からない…そんな悩みを抱えていませんか?
木工作業には「測定」「墨付け」「切断」「接合」など、作業ごとに必要な道具が異なります。必要な工具を知っておくことで、無駄な出費を防げて、作業効率もぐっとアップします。

この記事では、作業の種類ごとに初心者でも迷わず揃えられる木工DIYの道具をわかりやすく解説します。これから道具を揃えたい方はもちろん、DIYを始めて長い方でも役立つ便利ツールも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

木工DIY道具選びが重要

初心者が陥りがちな道具選びの失敗

初めて木工DIYに挑戦する方がよくやりがちなのが、「安いセットをとりあえず買ってしまう」「なんとなくSNSで見た道具を買ってみる」といったケースです。結果として使わない工具が増えたり、作業がうまくいかずモチベーションが下がったりすることもあります。

作業に合った道具を選ぶことが重要な理由

木工DIYには、「測る・印をつける・切る・穴をあける・接合する」など、工程ごとに適した道具があります。そのため作業内容を理解してから選ぶと、無駄なく道具を揃えられます。

作業別|必要な木工DIY道具一覧

  • 測定・線引き
  • 切断
  • 穴あけ
  • 接合
  • 研磨・仕上げ
  • 安全・補助道具

①測定・線引き

道具名用途費用の目安
コンベックス長さを測る基本のメジャー500円〜
完全スコヤ直角の確認・線引き1,000円〜
スピードスクエア直角・角度測定/丸ノコガイドとしても使用可1,000円〜
ピカマーカー細く折れにくい芯で線引き500円〜

コンベックス

コンベックスとは、巻き取り式の金属製メジャーのことで、主に長さを測るために使われる道具です。
木工DIYでも木材の長さ測定やマーキングなど様々な場面で使用されます。

完全スコヤ

目盛がついたL字型の道具のことで、直角や寸法の測定に使用されます。
材料の端に引っ掛けることができるため、正確な直角ラインをだすことができ、測定や線引きなどの際にかなり重宝されます。

また、対象物にスコヤを当てて直角になっているかを確認する際にもよく使用されます。

非常に便利ですので、もっておいて損はない便利ツールの一つですよ!

スピードスクエア

直角や角度を素早く正確に測るための三角定規型の工具で、木工DIYや建築の現場で広く使われています。
完全スコヤと同様に、木材の縁に引っ掛けて使うことができますが、完全スコヤはより細かい作業に向いているのに対し、スピードスクエアは丸ノコなどの切断工具のガイドとしても活躍します。

ピカマーカー

正確な作業をするためには、まず正確な線引き(墨付け)がとても重要です。
しかし、ペン先が太すぎると線がズレてしまい、加工したときに部材のガタつきなどの原因になることもあります。
また、シャープペンの芯がすぐ折れてしまったり、木の表面にうまく線が引けなかったりして、スムーズに作業が進まないこともよくあります。

そんなときにおすすめなのが、「ピカマーカー」です。
狭い場所や深い穴にもスムーズに墨付けができるマーカー式の工具で、特に木工・建築現場・DIYで人気があります。

ピカマーカーは、シャープペンや鉛筆では届かない・書きづらい場面で本当に便利なので、DIY初心者こそ持っておくと作業効率がアップしますよ!

②切断

道具名用途費用の目安
手ノコ手動での木材切断1,000円〜
ジグソー曲線・簡易直線カット用6,000円〜
丸ノコ直線カット特化の電動工具7,000円〜
卓上丸ノコ正確で素早い繰り返しカット15,000円〜

手ノコ

手動で行うノコギリのことで、作業時の音が静かであり、安全かつ手軽に木材をカットすることができるというメリットがあるため初心者の方も安心して使える工具です。
しかし、正確かつ真っ直ぐに切るのが非常に難しいという一面もあります。

その場合は、切断ガイドを使うとかなり真っ直ぐ切ることができるようになりますよ。

初心者安心の切断ガイド!

ジグソー

ジグソーは、直線だけでなく曲線カットもできる電動工具で、手ノコよりもスピーディーに作業を進めることができます。
また、丸ノコに比べて事故のリスクが低く、ジグソー1台で幅広い作業に対応できるためDIY初心者の方にもおすすめとなっています。

丸ノコ

ジグソーよりも切断速度が速く、切断面をよりきれいに仕上げることができる直線カットに特化した電動工具です。
特に、大きな板材を使って棚やテーブルなどの家具を作りたい場合におすすめです。

卓上丸ノコ

1×4材など、比較的幅の短い木材を切ることが多い方は卓上丸ノコがおすすめです。
ガイドがなくても正確なカットができるため初心者の方でも失敗が少なく、非常に使いやすい切断工具です。

手ノコだど体力を消耗しながら何分もかかっていた作業が、卓上丸ノコを使うと正確なカット作業が数秒でできてしまうため、一度使うと手放せなくなる便利さですよ!

③穴あけ

道具名用途費用の目安
電動ドライバーネジ打ち・締め付け作業用3,000円〜
センターポンチ(自動)ドリル位置決めに便利800円〜
ボール盤垂直に正確な穴を開ける10,000円〜
皿取錐(さらとりきり)ネジ頭を綺麗に埋め込む加工用1,000円〜

電動ドライバー

電動ドライバーには、ねじを締める・ねじを外す作業に特化した”インパクトドライバーと、穴あけ作業に特化した”ドリルドライバー”があります。
どちらもねじ締め・穴あけ作業の両方ができますが、DIYに使うのであればより締め付ける力が強いインパクトドライバーの方が幅広く活用できるでしょう。

具体的には、バッテリーやケースがセットになったマキタの”MTD001D”が性能とコスパの観点からおすすめです。

センターポンチ(自動)

木製・鉄製の材料などにドリルで穴あけをする際、先端が滑って印からズレて穴あけされてしまうことがありますが、そういった穴あけのズレを防いでくれるのが”センターポンチ”です。

センターポンチとは、金属の先端を打ち込むことで小さなくぼみ(マーキング)を作り、穴あけなどを正確に行うための工具です。
自動タイプはオートポンチとも呼ばれ、上から押すだけで内蔵バネが作動し、自動で「カチッ」と金属の先端が打ち込まれる仕組みです。

精度が求められる作業ほど、重宝されるアイテムとなっていますので、ある程度DIYに慣れてから購入を検討するとよいかもしれません。

ボール盤

電動ドライバーを使って穴あけをすると、穴が斜めになったりズレてしまったりすることがよくありますが、ボール盤という工具を使えば、正確かつ垂直な穴あけが簡単にできるようになります。

DIYでおすすめなのは京セラの”TB-1131K”で、精度が高く、コスパが優れた製品となっています。

皿取錐(さらとりきり)

皿取錐とは、ねじ止めの際、ねじの頭を材料の表面へ綺麗に収められるように削る道具で、表面の引っ掛かりをなくしたり、仕上がりを美しく見せるために使われます。
また、ねじ頭が出っ張らないことで塗装や仕上げ材がきれいに乗り、家具や作品の見た目や安全性も向上します。
特に木工DIYでは、下穴と皿取りが一度にできるタイプが人気で、作業効率もアップします。

スターエムの皿取錐と埋木錐を使えば皿取りはもちろん、開けた穴を埋める木材を作ることができるため、上記画像のようにねじ穴を隠し、見た目の完成度をかなり高めてくれます。

④接合

道具名用途費用の目安
F型クランプ材料の固定や接着作業時に500円〜
コーナークランプ直角固定や組み立て補助1,000円〜

F型クランプ

クランプとは材料を動かないように挟んで固定する道具のことで、様々な種類がありますが、F型クランプなどは初心者の方でも使いやすく、実用的なのでおすすめです。
切断、穴あけ、ねじ止め、研磨など、あらゆる作業時にしっかりとした”固定”が必要になるため、絶対に用意すべき道具の一つと言えます。

コーナークランプ

材料を直角に固定することができるコーナークランプもおすすめで、棚などのように箱型のものを作りたいときに非常に便利です。

⑤研磨・仕上げ

道具名用途費用の目安
ランダムサンダー効率の良い表面研磨5,000円〜
電動トリマー面取り・溝彫り・装飾加工7,000円〜
ブロワーゴミ飛ばし&吸引(清掃)5,000円〜

ランダムサンダー

サンドペーパー(やすり)を取り付けた回転運動によって木材や金属の研磨、塗装はがしなどに使用する電動工具のことで、研磨作業の負担を大幅に軽減し、効率よく作業を行うことができるようになります。

よく使われる電動のサンダーにはオービタルサンダーという種類もありますが、小刻みな振動で研磨するオービタルサンダーだど荒削りが弱く、回転して研磨するランダムサンダーの方が荒削りから仕上げまで効率よく作業してくれるためおすすめです。

電動トリマー

電動トリマーとは、主に木材のを削ったりするための電動工具で、異なるビット(刃)を交換することによって様々な加工を施すことができます。
面取りや溝掘りなどの基本的な作業から、複雑な模様やデザインの切り抜きまで幅広く対応可能です。

面取りをするだけで一気におしゃれば家具になったりしますので、上級DIYerを目指すなら必須工具ですよ!

電動トリマーで何ができるか詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。

電動トリマーにも色々な種類がありますが、性能を重視するのであればハイコーキの”M3608DAがイチオシで、性能や使いやすさは抜群です。
性能よりもコスト面を優先するのであれば京セラの”MTR-42がおすすめで、DIYでも人気が高い種類となっています。

コスパ抜群の人気トリマー
高性能トリマー

ブロワー

主な用途
  • 作業後の木くずや粉じんの吹き飛ばし
  • 切断や研磨の最中に出る視界をさえぎる粉の除去
  • 機械や工具のすき間にたまったゴミの掃除
  • 室内や屋外の掃除の時短化

強い風を吹き出してホコリや木くず、切りくずなどを吹き飛ばすための電動工具で、木工DIYをはじめ、掃除や整備作業などでも広く使われています。

また、下記のブロワーは、吹き飛ばし機能だけでなく、付属のダストパックでゴミを吸い込むことも可能なため、清掃作業の幅が広がります。
木くずやホコリを吹き飛ばして片付けるだけでなく、周囲を汚さずにそのまま吸引できるので、作業後の掃除も効率的に行えます。

⑥安全・補助道具

道具名用途費用の目安
丸ノコガイド丸ノコで直線カットを補助2,000円〜
作業手袋手の保護、安全対策500円〜
防塵マスク粉塵からの呼吸器保護500円〜
ゴーグル目の保護、飛散物対策500円〜
集塵機木くず・粉塵の吸引と清掃8,000円〜

丸ノコガイド

シンワ測定の丸ノコガイドは、丸ノコやジグソー、電動トリマーなど、様々な電動工具に使用できる直線カットガイドで、角度をつけた切断なども対応できます。
また、コンパクトに折りたたむことができるため、収納や持ち運びにも便利であり、高精度な切断を求める方にとって信頼性の高いツールとなるでしょう。

作業手袋

滑り止めがついた作業手袋があると材料の持ち運びが楽になるのはもちろん、木材のトゲが刺さるのを防いでくれるなど、手を守ってくれます。
ただし、回転する電動工具を使用するときは、手袋が巻き込まれると大ケガしてしまいますので、注意しましょう。

素手でDIYをやっていると気がついたら傷だらけになったり、ガサガサに荒れたりしてしまいますので、作業手袋の使用をおすすめします。

防塵マスク

切断や研磨作業などを行っていると木屑や木工粉塵がかなり発生してしまい、対策をしないで作業していると目や鼻、肺などに入ってしまい、ひどいとアレルギー反応や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息などの肺疾患を患ってしまう可能性があります。
そのため、木屑がでるような作業時はマスクの着用をおすすめします。

サージカルマスクでも効果はありますが、作業をずっと行っていると隙間から粉塵が入ってきて鼻の中が真っ黒になってしまいますので、なるべく防塵効果が高いマスクを用意しておくと良いでしょう。

防塵マスク
N95マスク

ゴーグル

木屑や木工粉塵は、目にも負担をかけてしまい、木の破片が目に直撃することもありますので、切断作業時などはなるべくゴーグルを着用するようにしましょう。

サングラスタイプのゴーグルもありますが、下記のような全体を覆うタイプの方が木工粉塵もしっかりと防いでくれます。
また、メガネの上から着用できるのも便利な点です。

木屑・木工粉塵対策について、詳しく知りたい方は下記記事もご確認ください。

集塵機

集塵機(しゅうじんき)とは、木工や金属加工などの作業中に発生する切り屑や粉塵を吸い取って回収する電動工具です。集塵機は作業場を清潔に保つだけでなく、視界を確保したり、吸い込むことで健康を害する粉じんから身を守ったりする役割もあります。

また、上記画像のように直接電動工具に取り付けて使用することで、木工粉塵が飛び散るのを防ぐといった使い方もあります。

おすすめの集塵機はコスパが良い京セラの集塵機で、吸引力もかなりありDIY用としては十分な性能を誇っています。

コスパ抜群のおすすめ!

メンテナンスが大幅に楽になる「サイクロン集塵機」というシステム装置もあり、下記記事で詳しく解説していますのでそちらも参考にしてください。

初心者向け:優先して揃えたい道具まとめ

道具名用途費用の目安特徴・初心者におすすめの理由
コンベックス長さを測る基本のメジャー約500円〜DIYの基本は「正確な寸法取り」から。必ず使います。
完全スコヤ材料の直角を測る・正確な線引き約1,000円〜直角を確認&線引きに。ズレのない組み立ての第一歩。
ジグソー曲線・簡易な直線カット約6,000円〜丸ノコより安全で扱いやすく、初心者向き。
電動ドライバーネジ打ち・締め付け作業約3,000円〜手作業より断然ラク。DIYでの登場回数が非常に多い。
F型クランプ材料を固定し、ずれ防止約500円〜作業中のズレを防ぎ、正確な加工に役立ちます。
丸ノコガイド丸ノコでの直線カットをサポート約2,000円〜綺麗・安全にカットできる。

木工DIYを始めるなら、まずはこの6つの基本ツールを揃えるのがおすすめです。
測る・切る・固定する・組み立てるという、DIYの基本作業がスムーズにできるようになり、作業効率や仕上がりの良さはもちろん、安全性もぐっとアップします。
このセットさえあれば、無理なく楽しく作業を進められますので、まずはこの道具たちからスタートして、DIYをはじめてみましょう!

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