
ディスクグラインダーは、金属やコンクリートの切断から研磨までこなせるパワフルな工具。ホームセンターでよく見かけるけれど、「何に使えるの?」「初心者でも扱えるの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、DIY初心者でも使えるディスクグラインダーの活用法を6つに厳選してご紹介します。実際の作業例やおすすめのアタッチメント、安全に使うためのポイントも解説しているので、これからグラインダーを使ってみたい方はぜひ参考にしてください。
ディスクグラインダーとはどんな工具?

特徴と仕組み
ディスクグラインダーは、電動モーターで高速回転するディスク状の刃を使って材料を切断・研磨する工具です。刃の種類を替えることで、金属、コンクリート、木材などさまざまな素材に対応できます。
他の電動工具との違い
サンダーは表面を滑らかにする研磨専用工具で、丸ノコは切断に特化しています。ディスクグラインダーはこれらの機能を一台でこなせるのが特徴で、より汎用性が高いです。
DIYで大活躍!ディスクグラインダーのおすすめ活用法6選
① コンクリートブロックやレンガの切断

ダイヤモンドカッターを使えば、コンクリートブロックやレンガ、平板などをスムーズに切断することができます。
綺麗な切断をするためのポイント
固定が甘かったり一気に切断しようとしてしまうとブレてしまい、綺麗な切断ができなくなってしまいます。
そのため上記のポイントを意識しながらディスクグラインダーを使うようにしてみましょう。
具体的な加工方法については下記記事を参考にしてみてください。
② 金属パイプやアングルの切断

金属用の切断砥石を使うことで、金属製のフレームやパイプもカット可能になります。
また、ブロック塀などに使う鉄筋なども、ディスクグラインダーで簡単に切ることができます。

基本的に砥石(刃)は切断用も研磨用も消耗品なので、予備を持っておくと安心ですよ!
③ 錆びた金属のサビ落とし・表面磨き

ワイヤーブラシを装着して、鉄製品や工具のサビ取りができます。塗装前の処理にも最適です。
④ 木材の面取りや形状加工

木工用のサンディングディスクを使えば、角を取ったり、曲線を作る加工も簡単です。
均一な角度・深さで面取りしたい場合には電動トリマーの使用がおすすめですが、下記のような丸太などの角を面取りしたい場合にはディスクグラインダーが向いています。

研磨力の高い砥石を使えば丸太の皮なども簡単に削っていくことができます。
⑤ タイルや石材のカット(小規模なもの)

ディスクグラインダーはタイルや自然石も切れるため、キッチンや玄関、タイルデッキにも対応できます。
タイルがかけてしまうと見栄えが悪くなってしまうので、使用する砥石は切れ味が良いダイヤモンドカッターを使うようにしましょう。
⑥ 塗装前の下地処理や旧塗膜の除去

旧塗膜やコンクリートの汚れを削って、塗装前の下地処理を行うのに重宝します。ペンキのノリも良くなります。
錆落としなどど同様に、研磨ディスクを使います。
初心者がディスクグラインダーを使うときの注意点
安全装備の必須アイテム(保護メガネ・防塵マスクなど)

ディスクグラインダーで切断・研磨する際は、火花や粉塵が大量に発生するため、保護メガネ・防塵マスクを必ず着用しましょう。
破片が目に飛んでくることもあるため、油断せず、作業することが大切になります。
作業時に気をつけること(火花・ブレ)
切断時は火花が飛び散るため、可燃物の近くでは作業しないようにしましょう。
また、刃がブレると危険なので、しっかり固定して使います。
周囲の安全確保と正しい姿勢
周囲の人が近づかないようにし、作業時は安定した姿勢で両手でグラインダーを持つことが大切です。
おすすめのメーカー3選と選び方
おすすめはボッシュ、マキタ、ハイコーキ!
①ボッシュ
ボッシュ(BOSCH)はドイツ発の老舗電動工具ブランドで、世界中のプロ・DIYユーザーに支持されています。
日本国内でも高い信頼性と耐久性で評価が高く、特にディスクグラインダーは人気があります。
ただ、下記で紹介するメーカーよりもグリップ部分が大きいため、使いやすさについては意見が別れるところです。
②マキタ
マキタ(Makita)は、日本を代表する電動工具メーカーで、プロからDIYユーザーまで幅広く支持されているブランドです。
特にコードレス工具の性能とラインナップが豊富で、屋外や電源の取りづらい現場でも活躍します。
マキタを選んでおけば性能に関して失敗ということはありません。
③ハイコーキ
ハイコーキ(HiKOKI)は、旧日立工機から生まれた国内電動工具ブランドで、プロの現場でも使われるほど高性能です。
特に高出力である18V製品(工具)と36V製品の両方を使い分けできる高性能バッテリーは、高い支持を得ています。
また、国内メーカーならではの安全性と耐久性が魅力で、近年はコードレスモデルも充実しており、DIY用としても高い人気があります。
ディスクグラインダーのおすすめ収納方法

ディスクグラインダーなどの電動工具は、「フレンチクリート」と呼ばれる壁掛け収納システムを活用することで、おしゃれで実用的な収納が可能になります。
たとえば上記画像のように収納すれば、さまざまなディスクやアタッチメントをひと目で見分けて保管でき、作業中にもすぐに取り出せて便利です。
ご興味のある方は、フレンチクリートの作り方を詳しく解説した下記記事をぜひ参考にしてみてください。
ディスクグラインダー1台でDIYの幅が広がる!
ディスクグラインダーは、コンクリート・金属・木材などあらゆる素材を切断・研磨できる万能ツールです。
適切なアタッチメントを使い分け、安全に配慮すれば、DIY初心者でも簡単に使いこなせます。
一台あるだけで作業の幅が大きく広がるので、ぜひあなたのDIYに取り入れてみてください。