
DIYでレンガやコンクリートブロックを並べてみたけれど、「なんだか曲がって見える」「ズレてガタガタしてる」…そんな経験ありませんか?
レンガやブロックをまっすぐ並べるには、「ちょっとした“基準の取り方”や“道具の使い方”」がポイントになります。
この記事では、DIY初心者でも失敗しにくいレンガ・ブロックをまっすぐ並べる方法4選を紹介します。
どれもホームセンターにある道具でできる方法ですので、まっすぐ美しく仕上げたい方はぜひ参考にしてみてください。
レンガ・ブロックをまっすぐ並べるのが難しい理由

レンガやコンクリートブロックをDIYで並べるとき、最初は「まっすぐに置いているつもり」でも、仕上がると少しずつズレてしまうことがあります。
その原因は、次のようなポイントにあります。
● 土台(地面)の凹凸でズレやすい
地面がわずかにデコボコしていたり、柔らかい土のままだと、レンガを並べても沈み方が均一にならず、時間が経つにつれて傾いてしまいます。
下地をしっかり転圧しておくことが、まっすぐ仕上げるための第一歩です。
● 目視では平行を保ちにくい
目で見ただけでは、長い距離をまっすぐに並べるのは意外と難しいものです。
特に5〜6個以上レンガやブロックを並べると、少しのズレがどんどん広がって「曲がって見える」原因になります。
● モルタルの厚みで高さが変わる
レンガやブロックを固定するモルタルは、ほんの少しの厚みの違いでも高さが変わってしまいます。
1つずつ高さを確認せずに並べていくと、途中で段差ができてしまうこともあります。
DIYで花壇やブロック塀を作りたい方は、「モルタルの使い方」や「ブロックの並べ方」など、ブロック塀の作り方を解説したこちらの記事も参考になるかと思います。
レンガ・ブロックをまっすぐ並べる方法4選
① 水糸を張って基準ラインを作る

レンガやブロックをまっすぐ並べるために、最も基本で確実な方法が「水糸(みずいと)を張る」ことです。
まず、両端にピンや杭を立てて、水糸をピンと張ります。
このときは、通り(まっすぐのライン)だけでなく、高さをそろえることも大切です。
水平器で確認したり、水盛りを使ってしっかり水平を取っておきましょう。
あとは、張った水糸に沿ってレンガやブロックの端を合わせながら並べていけば、きれいな一直線に仕上がります。
👉 ポイント:糸は強めに張り、軽く触れてもズレないくらいのテンションが理想です。
これで、作業中にズレにくく、基準ラインがしっかり保てます。
◾️水盛りとは?

重力で常に水平になる水の性質を利用した方法で、透明なホースの中を水で満たすことで、離れた位置でも同じ高さを出すことができます。
水盛り缶の自作方法も簡単で、ペットボトルにホースを差し込み、接着剤で固定するだけでできますよ。
② 定規や木材ガイドをあてて直線を出す
最初に並べたレンガやブロックを基準に、定規や木材ガイド、水平器などのまっすぐな道具を当てながら次のレンガを並べていくと、きれいに一直線に揃えられます。
既存の壁から直角に並べていきたいときなどには、三角型のガイドなどがあると基準のレンガを正確に据えることことができます。

長めの水平器などもおすすめですが、三角定規(スピードスクエア)のほうがコンパクトで扱いやすく、他の用途でも活躍してくれますよ!
③ レーザーラインを活用する
手軽で正確に作業する方法として、糸の代わりにレーザー墨出し器を使う方法もあります。
光のラインを照射するため、夜間や屋内などでもはっきりと見え、長距離でもズレにくいのが特徴です。
レンガやブロックの端を、レーザーラインにぴったり合わせながら並べるだけで、誰でも簡単にまっすぐ揃えることができます。
👉 ポイント:レーザー本体を動かすとズレの原因になるため、三脚などでしっかり固定して使うのがおすすめです。
④ スペーサーや端材で“等間隔ガイド”を作る

目地にスペーサーを挟めながら並べていくことでレンガやブロック同士が平行になり、真っ直ぐ並べやすくなります。
画像のように、もし目地(隙間)の幅が前後左右で不揃いだと次のレンガを並べたときにズレてしまいやすくなります。
目地幅は大体10mm前後が主流ですので、木材などの端材を使ってあげれば経済的ですよ。
また、T字型に作ってあげればより真っ直ぐに並べやすくなります。
👉 ポイント:使うガイドの厚みをそろえておくと、仕上がりが美しく、プロのような統一感が出ます。
並べた後にズレてしまう場合の原因と対策
並べて数週間〜数ヶ月以上経過してからレンガやブロックがズレてしまうという方は、地面の沈下や凍害などが原因の可能性があります。
地面の転圧が不足していると、時間の経過や雨などによって地面が下がってしまい、並べたブロックやレンガがズレてしまう場合があります。
また、積雪地帯では、地面に含まれた水分が凍ることで膨張し、レンガやブロックを上に押し上げてしまう場合があるため、凍結深度まで砕石を入れるなどの対策が必要になります。
転圧方法や凍害対策の具体的なやり方は、タイルデッキ・階段の施工方法を解説した記事を参考にしていただくと理解できるようになっていますので、こちらも参考にしてみてください。
まっすぐに仕上げるためのチェックポイント
レンガやブロックをきれいに並べるには、作業中のこまめな確認が大切です。
少しのズレも積み重なると、最後には大きな歪みになってしまいます。
こうした基本を押さえておくことで、DIYでもプロのようにまっすぐで美しい仕上がりになります。
レンガの切り方・割り方
レンガを切ったり割ったりして、サイズや形を変えたいという方は、下記記事でやり方を解説していますので参考にしてみてください。
まとめ

| 方法 | 精度 | 価格 | 手軽さ | おすすめのシーン |
|---|---|---|---|---|
| 水糸 | 高 | 低 | やや手間 | 長い距離を真っ直ぐにしたいときに最適 |
| 定規ガイド | 中 | 中 | 楽 | 花壇や小道など短距離向き |
| レーザー | 中〜高 | 中〜高 | やや楽 | 施工範囲が広いときや薄暗いときなどに便利 |
| スペーサー | 中 | 低 | 楽 | レンガを等間隔で美しく見せたいときや手軽に施工したいときに! |
レンガやブロックをまっすぐ並べるコツは、「基準をつくる」+「こまめに確認」の2つで、どの方法もDIYで十分実践できます。
仕上がりの美しさは、ほんの数ミリのズレで変わります。
今回紹介した4つの方法を活用して、プロのようにまっすぐ整ったラインを作ってみましょう!
それぞれに正確さや手頃さ、価格などが異なるため、ご自身にあった方法を選んでください。
ちなみに私の場合は、基本的に水糸を張って作業することが多く、施工が範囲が狭かったり簡易的にやりたい場合にはガイドなどを使って作業しています。






