
夏の強い日差しをやわらげてくれるガーデンパラソル。
でも「ベースや重りがついていない」「無骨で見た目がいまいち…」といった悩みはありませんか?
今回は、おしゃれで実用的なガーデンパラソル用ベースをDIYで作る方法をご紹介!
さらに、植物も一緒に植えられるデザインに仕上げることで、庭やテラスをぐっと華やかに演出できます。
難易度は上がりますが、初心者でも挑戦しやすいよう、工程ごとのポイントや工夫も写真付きで解説していますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
自作パラソルベースの特徴とメリット

重さを確保して風対策
パラソルが倒れる一番の原因は「重さ不足」。
今回紹介するベースはモルタルを使用してしっかりと重量を確保するため、風の強い日でも倒れにくい構造になります。
市販の水タンク型と比べても圧倒的な安定感で、安心して使用できます。
植物が植えられる「映える」デザイン
ただ重いだけじゃないのが今回のDIYベース。
ベースの周囲に花やグリーンを植えられる構造にすることで、見た目もおしゃれに演出できます。
庭の雰囲気になじむだけでなく、パラソルの足元が華やかになって“映える”空間に!
材料コストを抑えて作れる
使う材料はモルタル・型枠・塩ビパイプなど、ホームセンターで揃う身近なものばかり。
しかも、不要になったプランターや端材を活用すれば、低予算で自分だけのパラソルスタンドが作れます。
市販品を買うよりもコストパフォーマンスが高く、DIY初心者でも気軽にチャレンジできます。
パラソルスタンドの作り方(写真付き)
用意する材料一覧
主な材料
まずは材料と道具をそろえましょう。今回は重くて安定感があり、かつ植物が植えられるベースを目指します。
作り方
①ベースとなる木枠を作る

電動ドライバーを使って4本の角材に2×4材を貼り付けていきます。
枠を組むとき、それぞれ片方だけを“かぶせる”ように組んでいけば、2×4材は全て同じ長さで済みます。
これにより、加工時のミスなどを減らすことができます。
卓上丸ノコがあると、スピーディーかつ綺麗にカットできるためおすすめですが、それぞれ使いやすいものなどがあると思いますので、こちらのおすすめカット工具を紹介した記事を参考にしてみてください。
また、ダボを使うことでねじ穴をきれいに隠すことできますので、より完成度を高めたいという方は「スターエムの皿取錐と埋木錐」を使ってみてください。
②パラソルを入れる重りを作る

①と同じ要領でモルタルを流すための型枠(底板も必要)を用意し、重りとスタンドを作っていきます。
コンパネなどを使って任意のサイズで重りを作ってください。(※画像よりも大きいサイズを推奨)
型枠ができたら塩ビパイプを入れ、パイプがズレないようにモルタルを流し込んでいきます。
モルタルを入れたら型枠をトントンと叩いて空気を抜き、表面をコテでならします。
もしくは、独立基礎ブロックの中にパイプを入れ、隙間にモルタルを流し込む方法も簡単でおすすめです。
※モルタルの作り方

モルタルの配合例 → 砂6:セメント2:水1
モルタルは、砂とセメントと水を混ぜるだけで簡単に作ることができ、乾いた時に硬化します。
配合や準備が面倒な方は、ホームセンターに水を入れるだけでモルタルができるインスタントタイプのものが売っていますので、そちらを使用すると良いでしょう。
③ベースに保護塗料を塗る

普通の木材は、雨などによって木が腐ったりカビが生えたりしてしまうため、防カビ・防虫効果を兼ね備えた木材保護塗料”キシラデコール”を使用していきます。
目隠しフェンスやウッドデッキなどのように屋外で木材を晒しておく場合には、このキシラデコールは必須と言えるほど高い効果を発揮してくれます。
数年置きにメンテナンスを行えば、少なくとも10年以上は綺麗な状態を保つほど耐久性がアップしますよ。
④ベースに土と重りを入れる

塗装がしっかり乾いたら、モルタルで作った重りと土を入れていきます。
支柱として使うパイプの上端がなるべく土の上にくるように設置してあげることで、土がパイプの中に入り込まず、パラソルの着脱がスムーズになります。
重りの下底部分にコンクリートブロックやレンガなどの硬くて沈みにくい材料を敷いておくと、ベースが安定しやすくなります。
⑤植物を植えて完成

DIYするときのポイントと注意点
⚫︎水平・垂直をしっかりとる
パラソルベースは見た目以上に水平・垂直の精度が重要です。
支柱(塩ビパイプ)が傾いていると、パラソルを立てたときに風を受けやすくなって不安定になります。
作業時には、水平器(レベル)や差し金を使って、型枠の設置面・支柱の立ち具合をしっかり確認しましょう。特にモルタルを流し込む前に、最終チェックをしておくと安心です。
⚫︎水抜き・排水性にも配慮
植物を植える設計にする場合は、水はけ(排水)を考えた作りにするのが大切です。
そのため、底部分には軽石・砕石を敷き詰めて排水性を向上させましょう。
プランターのように「鉢底石+土+植物」という構造を意識することで、根腐れのリスクも減らせます。
⚫︎セメントが与える土への影響
セメント(モルタル)はアルカリ性が強く、周囲の土に長期間触れると植物の生育に影響を与えることがあります。
特に、植え込みスペースの底から水がしみ出してセメントと接触することで、pHバランスが崩れて根を傷める可能性もあります。
対策としては、
といった工夫が効果的です。
3m級ガーデンパラソルのベース作成

ガーデンパラソルは、3mくらいの大型サイズになってくると、上記画像のように支柱から傘部分が大きく張り出す構造になってくるため、かなり不安定になります。
そのため、しっかりとしたベース作りが必要になってきます。
今回紹介した方法でも使用できますが、下記記事ではより手軽に作れる方法を紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ|自分だけのおしゃれベースを作ろう!
今回紹介したベースの作り方は一つの例であり、植物を植えないタイプなどにするのもありです。
底板を取り付けて、車輪も付けてあげれば自由に移動できるようにもなりますので、よりご自身にあった方法を見つけていただければと思います。