【作業効率・精度UP!】自作ボール盤テーブルの作り方を紹介!

ボール盤に使う自作テーブルの作り方を紹介していきます。
今回制作するテーブルを使うことで、より作業効率や精度が高くなり、反復性のある作業も素早くできるようになります。

自作テーブルで出来る機能

  • 小さな材料の固定
  • 前後方向の位置調整
  • 横方向の位置調整
  • 同じ位置への穴あけ

今回作る自作テーブルは上記画像で、テーブルとフェンスにレール(Tスロットトラック)を取り付けることによって前後左右好きな位置で材料を固定することができるようになります。

Tスロットトラックは作成するテーブルサイズによって異なりますが、1mくらい使うことになるかと思いますので、サイズが決まったら購入しておきましょう。
少し大きめまたは多めに買っておいて、グラインダーなどでカットして使うと臨機応変に対応できますよ。

ちなみに木材は、使わなくなったテーブルを解体して再利用しており、ボール盤は京セラの”TB-1131K”を使用しています。

作り方

  • 各パーツの作成
  • テーブルの加工
  • テーブルをボール盤に固定
  • フェンスの作成
  • フェンスをテーブルに取り付け
  • Tスロットトラックの取り付け
  • 完成

①各パーツの作成

最初に土台となる「テーブル」・「フェンス」、Tスロットトラック上の固定を行うための「ノブナット」を作成しておきます。
テーブルとフェンスのサイズは任意で大丈夫ですが、幅はしっかり合わせておく必要があります。

ノブナットには鬼目ナットを埋め込み、Tスロットボルトを使って固定できるようにしますが、余裕があればノブ(取手)部分を自作するのもありだと思います。
面倒な方は下記のようなセット品を使うと良いでしょう。

②テーブルの加工

Tスロットトラックを取り付けるための溝掘りとボール盤のテーブルへ取り付けるための加工を行っていきます。

Tスロットトラックの溝掘り

まず、Tスロットトラックをはめ込むための溝を電動トリマーを使って2つ作っていきます。
使用したTスロットトラックの幅が9.5mmあり、10mmのビット使って切削するとピッタリの溝ができました。

ボール盤テーブルへ取り付け加工

次にボール盤のテーブルへ取り付けるために使うボルトの穴4箇所と、ボルトをカバーで隠すための凹みを作っていきます。
先に四角形の凹みを電動トリマーで作ってから、ボルト穴を作った方が効率的になります。

ボルトを埋める穴はボアビットで丸く削り取ります。

③テーブルをボール盤に固定

自作テーブルの加工が終わったらボール盤のテーブルの上に置き、ボルトで固定します。
固定できたら、四角形に凹み部分と同サイズの板をはめ込んでボルトを隠します。

このタイミングでTスロットトラックも取り付けておきましょう。

④フェンスの作成

フェンスの完成系は上記画像のイメージで、3つの工程に分けて解説していきます。

❶フェンスに溝を掘る

②の作業と同様にTスロットトラックを取り付けるための溝を掘ります。

❷支柱を避けたL字型のフェンスを作る

フェンスの裏側に板を取り付けてL字型に接合していきます。
この時、ボール盤の支柱を避けるように接合することで、ギリギリまでフェンスを後方に下げることができるようになります。

また、皿取りをしてからねじを締めると綺麗に収まって見た目も使いやすさも上がります。

❸両サイドにガイドを作る

フェンスの両サイドに画像のような木材を取り付けることで、フェンスを前後にスライドさせたときにガイドの役割を果たし、ブレや歪みをなくしてくれます。

ガイドと自作テーブルに隙間ができてしまうとフェンスがブレてしまいますので、なるべく隙間がないように加工しておく必要があります。

⑤フェンスをテーブルに取り付け

自作テーブルに取り付けたTスロットトラックの位置に合わせて、フェンスに穴を開け、ノブナットを取り付けます。
ノブナットを自作した場合は、鬼目ナットを埋め込み、Tボルトを使えば上記画像のようになります

おすすめの激安鬼目ナット!

⑥Tスロットトラックの取り付け

フェンスにTスロットトラックを取り付けて、⑤の作業工程と同様にノブナットを使ったガイドを取り付けます。

⑦完成

最後にホールドダウンクランプをとりつければ完成です。
ホールドクランプがあることで、画像のように小さな材料も安全かつしっかりと固定することができるようになります。

自作テーブルで作業効率・精度UP!

自作テーブルを制作することで、材料を正確かつしっかりと固定することができるようになり、安全性や完成度がより高くなります。
また、ガイドを使って固定することで同じ位置への穴あけができるようになり、反復性の必要な作業を効率よく行うことができるようになりますので、ボール盤を購入した方はぜひ製作して見て欲しいと思います。

おすすめボール盤9選

  1. 京セラ TB-1131K
  2. 京セラ TB-2131K
  3. マキタ TB131
  4. 高儀 BB-250A
  5. 藤原産業 SK11 SDP-300V
  6. 藤原産業 SK11 SDP-600V
  7. アークランドサカモト MTB-6SP
  8. アークランドサカモト GTTB-16G
  9. イリイ TR-193RD

ボール盤をまだお持ちでない方や買い替えを検討している方は、下記記事にておすすめのボール盤を厳選して紹介していますので、参考にしてみてください。

性能の比較や目的ごとのおすすめを紹介していますよ!

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