
木工粉塵や木屑などを吸い込むために使用するサイクロン集塵機の作り方やその仕組み、メリットなどについて紹介していきます。
木工作業などに集塵機を使用するなら、サイクロン集塵機はぜひ作って欲しい仕組みになっていますよ。
そもそも集塵機の必要性やその効果について知りいたいという方は下記記事を参考にしてみてください。
サイクロン集塵機の仕組み

サイクロン集塵機とは遠心力を利用して空気中の粉塵を分離・集める仕組の装置のことで、主に「空気の吸引」・「遠心力による塵の分離」・「空気の排出」といった3つの働きによって集塵機の管理を楽にしてくれます。
仕組み自体はシンプルで、吸引したゴミが画像中央にある円錐型のセパレーター内で起こる遠心力によって円筒へ分離させられ、空気自体はフィルターを通ったあとに集塵機から排出されます。
これにより、吸引したゴミの8割ほどは円筒で分離され、残り小さな塵は集塵機内のフィルターで濾過されます。
3つのメリット
メンテナンスが大幅に楽になる
サイクロン集塵機の恩恵を最も感じられるのが「メンテナンスの楽さ」であり、分離されて溜まったゴミを捨てるだけですぐに使用できるようになります。
また、分離効果によってフィルター詰まりを起こすようなこともほぼないため、高い吸引力を維持し続けてくれます。
集塵機の寿命が長くなる
吸引したゴミの大半を分離することができるため、集塵機本体のフィルターやモーターが汚れることを防ぎ、集塵機の寿命を延ばすことが
排出される空気が綺麗になる
集塵機のフィルター+サイクロン効果によって、吸引した空気に含まれるほこりや木屑などがしっかりと濾過され、排出される空気もより綺麗な状態になってでできます。
これにより、健康面でもより安心して使うことができるようになります。
自作方法
必要な道具

3つの制作手順
- ペール缶の蓋を円形に切り抜く
- ペール缶と塵セパレーターを繋げる
- 塵セパレーターとホースを繋げる
①ペール缶の蓋を円形に切り抜く

最初に、ペール缶の蓋を使用する塵セパレーター(下記で紹介する円錐の筒)に合わせて円形に切り抜いていきます。
ドリルで穴を空け、鉄工用の刃をつけたジグソーで切り抜いていくと楽に切り抜きができますが、ジグソーがない方は切り口が乱れるもののニッパーなどで地道に切っていく方法でも大丈夫です。

ジグソーは直線カットだけではなく自由な形にカットしていくことができ、非常に使い勝手が良い工具ですので、1台は持っておいて損はない電動工具ですよ!
②ペール缶と塵セパレーターを繋げる

切り抜いたペール缶の蓋に塵セパレーターをはめ込み、固定していきます。
下記の商品は固定用のねじやホースを繋げるための変換アダプタ、ポールバンドなどが付属されているため便利で使いやすいです。
③塵セパレーターとホースを繋げる

変換アダプタとホースを使用して、集塵機本体、塵セパレーター、吸引ノズルを接続すれば完成です。
塵セパレーターに使う変換アダプタは付属されていますが、お使いのホースによってはサイズが合わない場合もありますので、必要に応じて別のアダプタを用意しておきましょう。
吸引口を電動工具などに取り付けたい場合は、下記のような多段型のアダプタを使用すると様々なサイズに対応できるためおすすめですよ!

フィルター追加で本体のメンテナンスが皆無に!

京セラの集塵機であればさらに下記商品リンクのようなフィルターをつけてあげると本体のメンテナンスがほぼ不要になります。
この方法であれば、ペール缶に溜まってごみ捨てと、追加したフィルターの粉塵を払うだけでメンテナンスが完了するため管理がかなり楽になります。
追加フィルターも本体の蓋を開けて縁に乗せるだけなので、つけ外しも簡単でかなりおすすめですよ!

私の場合、本体付属のフィルターには年に1,2回だけエアダスターを当てる程度の管理で十分になりました。しかもほとんど汚れてません!
メンテナンスを楽にしたいなら絶対作るべき!
サイクロン集塵機のデメリットといえば場所を取るくらいなので、「メンテナンスが大幅に楽になる」など、メリットがはるかに大きいシステムといえます。
集塵機自体の寿命も伸び、作業自体も簡単ですのでDIYをよくやる方はぜひ作ってみてはいかがでしょうか。