
DIYやプロの現場で使う道具に、ジグソーと丸ノコがあり、どちらも切断作業に非常に便利ですが、それぞれに特徴や得意な作業があります。どちらを選ぶべきか悩んでいる方のために、今回はジグソーと丸ノコの5つの違いを解説し、どちらがおすすめかをお伝えします!
ジグソーとは

細かい切り口や曲線切りが得意な電動ノコギリの一種で、ブレードが上下に動きながら切断を行います。
直線だけでなく、複雑な形や曲線の切断ができるため、家具の製作や装飾的な作業に重宝され、軽量でコンパクトなことから女性でも扱いやすく、狭い場所や細かい作業にも適しています。
丸ノコとは

回転する円形の刃を使って直線的に切断する電動ノコギリで、木材を綺麗に素早く切ることができます。
ジグソーのように複雑なカットはできませんが、その分直線的な切断が得意で、大きな木材でも作業を短時間で終わらせることができます。
5つの違い
- 切断方法
- 切断面の仕上がり
- 切断速度の差
- 重量の差
- 操作性
①切断方法
ジグソーと丸ノコは木材をカットするという点では共通していますが、形状や切断方法は異なり、ジグソーは細い刃が上下に動くことで木材をカットし、丸ノコは円形の刃が回転することで木材をカットします。
これらの違いが、下記で説明する切断面の仕上がりや切断速度などにも関係してきます。
②切断面の仕上がり
回転数が速い丸ノコの方が切断面をより美しく切ることができます。
また、丸ノコの中でも回転数や刃についたチップの数によって切断面の仕上がりに差ができ、基本的に回転数が速く、チップの数が多いほど断面が綺麗に仕上がります。
また、ジグソーの刃はブレや歪みが生じやすく、切断面が垂直に切れていない場合があるため、そういった面でも丸ノコの方が仕上げが良くなりやすいです。
③切断速度の差

上下運動の動きをするジグソーに対して、丸ノコは回転運動のため回転速度が速く、パワーもあります。
そのため、丸ノコの方がスピーディーに大きな素材を切れるため、大量の作業を効率的に行いたい場合に有利となります。
④重量の差
ジグソーの方が、重さが軽くサイズも小さいため、初心者や女性の方も扱いやすく感じます。
ただ、直線をカットするにあたっては、重量がある分丸鋸の方がブレが少なく安定して作業しやすいです。
⑤操作性
ジグソーは複雑な形や曲線の加工ができ、重量も軽いことから操作性が高く、幅広い用途で活躍できるため扱いやすい工具です。
ただし、切断速度が長くなることや衝撃が強いことなどから、大きい素材の加工や長時間の作業になるとジグソーの方が疲れやすいといえるでしょう。
また、丸ノコの方が恐怖心と危険度は高く、正しい知識がないとキックバックという現象を起こしやすいため、より注意が必要になります。
※キックバックとは、回転する刃が材料に挟まって丸鋸などの電動工具が反対方向に飛ぶ現象のことで、よくある原因としては切断した木材が丸ノコなどの刃を挟めてしまうことです。そのため「材料が沈まないように支えておく」、「負荷・異変を感じたときはすぐに停止する」など、作業中の刃に負担をかけないように作業することが大切になります。
どっちがおすすめ?
ジグソーがおすすめな方
直線だけではなく、曲線や好きな形に切りたい方は汎用性の高いジグソーがおすすめです。
丸ノコよりも恐怖心や危険度は下げるため、初心者の方でも扱いやすい電動ノコギリとなっており、幅広い場面で活躍してくれます。
丸ノコがおすすめな方
大きな木材や直線加工が多い場合は丸ノコの使用がおすすめであり、スピーディーな作業はもちろん、より綺麗な状態に仕上げてくれるため、DIYをするなら必須とも言える電動工具の一つといえます。

また、丸ノコがうまく扱えるか不安な方やキックバックが怖いといった方は、卓上丸ノコを使用するのもおすすめです。
対応サイズは限られますが、ガイドなどを使用しなくても正確にカットできるため、より効率的かつ綺麗に切断することができますよ。
直線ガイドは必須
丸ノコやジグソーなどを使って正確な直線カットをするためには丸ノコガイドなどが必要になってきます。
以下のようなガイドであれば、木材の縁に引っ掛けられるため簡単に垂直(直線)を出して、真っ直ぐなカットができ、電動トリマーなどにも使うことができるためおすすめです。
木工粉塵・木屑に注意!

木材を加工すると思っている以上に木工粉塵や木屑が発生し、それらを放置して慢性的に吸い込み続けてしまうとアレルギーやじん肺など様々な病気を患ってしまう可能性があります。
そのため、木工粉塵や木屑への対策を取り、極力抑えることが大切になってきます。

私も目や鼻にはいって、目の充血や痛み、くしゃみなどよくありましたが、下記記事で紹介している対策を行ったところ、快適に作業ができるようになりましたのでDIYをされる方は参考にしてみてください。