電動トリマーは何ができる?6つの加工方法を紹介!

職人だけではなくDIYでもよく使用される電動トリマーとはなにか、どんなことが出来るかなどを解説していきます。

電動トリマーには大きく分けると6つの加工方法があり、使いこなすことができるようになれば作業の幅が大きく広がり、仕上がりも格段に良くなりますよ!

電動トリマーとは

電動トリマーは木工の作業において非常に便利な電動工具の一つであり、主に木材の表面を削ったり、加工したりするために使います。

また、異なるビット(刃)を交換することで、様々な形状や加工を施すことができ、面取りや溝掘りなどの基本的な作業から、複雑な模様やデザインの切り抜きまで幅広く対応可能です。

これらの加工を施すことで、よりプロフェッショナルな仕上がりを実現することができます。

コスパ抜群の人気トリマー

電動トリマーで出来る6つの加工

  1. 溝掘り
  2. 面取り
  3. 切り抜き
  4. 円切り
  5. 倣い加工
  6. 木組み

①溝掘り

溝掘りは、ストレートビットを取り付けて木材に直線的な溝を作る加工で、必要な深さと幅の溝を正確に掘ることができます。

引き出しのレールや装飾的な溝など木工でよく使用される加工の一つで、トミークローバルのエンドミルという刃を使えば「スーッ」といった感じで非常によく切れておすすめです。

切れ味・耐久性抜群!

②面取り

面取りは、木材の角を斜めに削ったり丸く削ったりする加工で、均等で美しい仕上がりの面取りが可能です。

家具や建具などの角を面取りすることで、鋭利な角を取り除いて安全性を高めたり、見た目の完成度をよりおしゃれに仕上げてくれます。

③切り抜き

トリマーを使うことで木材を特定の形に切り抜いたり、文字や模様などを浮かび上がらせるように削ったりすることができます。

装飾的な目的だけではなく、ドアの蝶番を埋め込むための穴開け作業などにも重宝されます。

④円切り

円切りは、木材に正確な円形を切り抜く加工で、トリマーを円切り用のガイドにセットすれば円形のカットが簡単にできます。

ドリルやホールソー、ボアビットなどではできない大きさの円を切り抜きたい時に便利な加工です。

また、ジグソーで円切りするよりも断面が垂直な状態になるよう加工しやすいため、電動トリマーの方がより綺麗に円切りしやすいです。

ジグソーでの円切りは刃が歪んでしまって断面が斜めになってしまう場合があるため、ガイドの工夫やカットのコツが必要になります。

⑤倣い加工

倣い加工は、木材に特定の型に沿って削る技術で、回転するリングがついたビットをガイドにあてて使用することで同じ形に加工することができます。

これによって同じ形状を繰り返し作ることができ、模様や曲線を正確に加工したい場合に役立つ加工方法です。

⑥木組み

木組みは、木材を互いに組み合わせて構造を作る技術ですが、トリマーを使って木組みのための溝や切り込みを作ることもできます。

これにより、釘やネジを使わずに木材同士を強固に組み合わせることができ、特に家具の作成時に便利です。

画像のような”あられ組み”は、ガイドなどを使えば等間隔で切削していくことができるので簡単に作れますよ!

トリマー加工を失敗させないコツ

  • トリマーの送り方向を守る
  • ガイドを使う
  • 一度に削る深さは5mm以下を目安にする

電動トリマーの正しい使い方を理解していないと「真っ直ぐな溝掘りができない」・「焦げる」・「深さがズレる」など、トリマー加工が失敗してしまいます。

そのため、「いまいち使い方がわからない方」や「よく失敗してしまう方」は下記記事を参考にしてみてください。

トリマー加工の失敗がほとんどなくなるはずです。

おすすめの電動トリマー

電動トリマーには様々な種類があり、どれが良いか迷う方も多いかと思いますのでコスパと性能の観点からおすすめの2機種を紹介しておきます。

コスパ重視

コスパ重視で選ぶなら京セラの”MTR-42が非常におすすめです。

回転数が非常に高くAC電源式のため安定したパワーで作業することができるため、DIYにおいて十分な性能を発揮してくれます。

性能に対して価格は9000円前後ほどと安く、コスパが非常に良いため人気の電動トリマーとなっています。

性能重視

性能重視で選ぶならハイコーキの”M3608DAが圧倒的におすすめです。

「静音性」・「片手できる操作性」・「回転数の切り替え機能」など、電動トリマーの中でもトップクラスの性能を誇っているため、性能重視の方には文句なしのトリマーとなっています。

価格はマルチボルトバッテリーや充電器、ケースなどがセットになって約5万円ほどかかりますが、マルチボルトバッテリーは18Vと36V両方の製品に使えるため、他のハイコーキ製品を使っていこうと考えている方にはおすすめですよ。

自作トリマーテーブルでさらに快適に!

トリマーテーブルとは電動トリマーをテーブルに取り付けることでより精密で安定した作業を可能にし、材料を動かして加工することで複雑な作業を効率よく行うことができる作業台のことです。

トリマーで加工する際、ある程度の慣れや経験がないと、なかなか正確な切削ができないこともあるかと思いますが、トリマーテーブルにして使えば初心者の方でも簡単に真っ直ぐな溝掘りなどができるようになります。

20分で出来る簡易トリマーテーブル

簡易トリマーテーブルではあれば、電動トリマーを天板に取り付けるだけで簡単に完成するため、初心者の方でも容易に作ることができます。

簡易であろうと恩恵は大きく、正確性や作業効率が高くなりますのでご興味ある方は作り方を解説した下記記事を参考にしてみてくだい。

昇降式トリマーテーブル

ハンドルを回すことで簡単にビットの深さ調整ができる本格的なトリマーテーブルもあり、簡易版よりも操作性が高くなります。

ただ、作り方自体は決して難しくなく、切削した天板に下記のプレートを埋め込むだけなので、電動トリマーが扱えれば問題なく取り付けできます。

こちらも詳しい作成方法については下記記事をご参照ください。

タイトルとURLをコピーしました