
ハイコーキの36Vインパクトドライバー”WH36DC”と”WH36DD”の5つの違いを解説し、どちらがおすすめなのか判断するための材料を紹介していきます。
基本スペックの比較
WH36DC | WH36DD(新) | |
能力 | ・木ねじ 4〜8mm ・普通ボルト M5〜M16 ・高力ボルト M5〜M14 ・テクスねじ φ3.5〜φ3.6 ・コーススレッド 22〜125mm | ・木ねじ 4〜8mm ・普通ボルト M5〜M16 ・高力ボルト M5〜M14 ・テクスねじ φ3.5〜φ3.6 ・コーススレッド 22〜125mm |
最大締付トルク | 200N・m(2,040kgf・cm) | 200N・m(2,040kgf・cm) |
六角軸 | 6.35mm | 6.35mm |
無負荷回転数 | ・ソフトモード 0~900min-1(回/分) ・パワーモード 0~3,400min-1(回/分) ・APPモード 0~(1,900~3,600)min-1(回/分) ・ボルトモード 0~2,900min-1(回/分 ・テクスモード 0~3,700min-1(回/分) | ・ソフトモード 0~900min-1(回/分) ・パワーモード 0~3,400min-1(回/分) ・APPモード 0~(1,900~3,600)min-1(回/分) ・細ビスモード 0~420min-1(回/分) ・ボルトモード 0~2,900min-1(回/分 ・テクスモード 0~3,700min-1(回/分) |
打撃数 | ・ソフトモード 0~2,000min-1(打撃/分) ・パワーモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・APPモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・ボルトモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・テクスモード 0~2,200min-1(打撃/分) | ・ソフトモード 0~2,000min-1(打撃/分) ・パワーモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・APPモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・細ビスモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・ボルトモード 0~4,100min-1(打撃/分) ・テクスモード 0~2,200min-1(打撃/分) |
本体寸法 | 118 × 241 × 29mm(BSL36A18BX装着時) ヘッド長:114mm | 118 × 243 × 29mm(BSL36A18BX装着時) ヘッド長:111mm |
質量 | 1.6kg(BSL36A18BX装着時) | 1.6kg(BSL36A18BX装着時) |
使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池 | マルチボルト蓄電池 |
36Vインパクトドライバー”WH36DC”と”WH36DD”の基本スペックには大きな差がなく黄色の下線部以外に、基本スペックの違いはありません。
そのため、両者の違いがわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、あくまで基本スペックに限った話であり、新モデルであるWH36DDには新しい機能が追加されていますので、詳しくは本記事のメイン内容である「5つの違い」欄で解説していきます。
スマホアプリ設定はどちらも可能

WH36DC・WH36DDの大きな特徴の1つとして、スマホアプリで「スイッチの遊び」や「最低・最高回転数」の設定などができる機能がありますが、これらはどちらの機種にも備わっています。
これにより、自分の好みや作業内容に合ったインパクトドライバーを作り上げることができます。
マルチボルト蓄電池

マルチボルト蓄電池には主流となるタイプが10機種ほどあり、それぞれに違いがあります。
「蓄電池を持っていない方」や「新しく蓄電池を買おうと考えている方」は下記記事にてそれぞれの違いをわかりやすく解説していますので、参考にしてみてください。
5つの違い
- 細ビスモードが追加
- トリプルハンマ機構搭載
- LEDライト9灯で明るさアップ
- カラーデザインの変更
- 価格の差
上位機種というほどの差ではありませんが、基本的に新モデルであるWH36DDの方が性能は高くなります。
①細ビスモードが追加

WH36DDには「細ビスモード」が追加され、より繊細な作業をサポートしてくれるようになりました。
具体的には細いビスや精密な作業を行う際にトルクを適切に調整することができるため、ビスの破損や過剰な締め付けを防ぎ、仕上がりがきれいで安全な作業が可能にします。
これはプロの方だけではなく、DIYで細かな作業をする方に最適な機能と言えるでしょう。
②トリプルハンマ機構搭載
WH36DDでは、特許を取得したハイコーキ独自技術の”トリプルハンマ機構”が搭載されており、打撃箇所が従来の2箇所から3箇所に増え、作業負荷に合わせて打撃数を自動制御してくれるようになりました。
さらに打撃箇所が3箇所に増えたことによる小刻みな打撃(1回転3打撃)で振動を低減し、カムアウト(ビットがネジから外れる)軽減させます。
③LEDライト9灯で明るさアップ

元々WH36DCのLEDライトは3灯でしたが、WH36DDでは9灯に増加しさらに明るさがアップしました。
また、アプリ使って照度や点灯時間なども自分の好みや作業内容に合わせて設定することもできるため、大は小を兼ねるといった感じです。
④カラーデザインの変更
WH36DC

WH36DCには「アグレッシブグリーン」・「ストロングブラック」・「フォレストグリーン」・「フレアレッド」・「ディープオーシャンブルー」の5つのカラーがあり、フレアレッドとディープオーシャンブルーがWH36DDにはないカラーデザインとなります。
WH36DD

WH36DDには「アグレッシブグリーン」・「ストロングブラック」・「フォレストグリーン」・「スコーピオンレッド」・「スパイダーイエロー」5つのカラーデザインがあり、スコーピオンレッドとスパイダーイエローが新色カラーデザインになります。
⑤価格の差
WH36DC | WH36DD | |
本体のみの価格 | 約15,000円 | 約18,000円 |
本体のみの価格差はおよそ3〜4,000円ほどで、新モデルであるWH36DDの方が高値となっています。
個人的にはこの価格差であれば、より性能の高いWH36DDがおすすめだと思いますが、より安く済ませたいという方は、WH36DCでも十分な性能があるためありだと思います。

セール時の価格も比較しましたが、基本的には常に楽天市場が安かったですよ!(2025年現在)
こんな方におすすめ!
WH36DCがおすすめな方
WH36DCでも十分優秀な性能を誇っているため少しでも費用を抑えたい方は、WH36DCを選ぶのもありです。
また、「フレアレッド」と「ディープオーシャンブルー」はWH36DCにしかないカラーデザインですので、見た目重視で選ぶのも良いでしょう。
WH36DDがおすすめな方
前述したように現段階で価格差は3〜4,000円程ですが、「その程度なら性能重したい」と思える方はWH36DDにしておいて失敗はありません。
細ビスモードの追加やトリプルハンマ機構搭載などWH36DDにしかないメリットがありますので、価格差が気にならない方は迷うことなくWH36DDを選ぶと良いでしょう。
最後に、WH36DDの性能をしっかり確認しておきたいという方は下記記事で詳しく解説していますのでそちらを参考にしてみてください。