ハイコーキマルチバッテリーのアプリ設定方法【苦手な人でもわかる解説】

ハイコーキが出すマルチボルトバッテリー【BSL36A18B、BSL36B18B、BSL36A18BX、BSL36B18BX、BSL3640MVBT】のBluetooth接続方法やアプリ設定方法、使い方などを詳しく解説していきます。

Bluetoothやスマホアプリとかが苦手でよくわからないという人たちでもわかるように解説していきますよ!

アプリの設定方法は、「下準備(アプリのダウンロードなど)」・「バッテリーの登録」・「工具の登録」・「工具の設定の4つの工程で、作業自体はそこまで難しくありませんので、下記で解説する手順通りに行えば誰でもできるかと思います。

マルチボルトバッテリー【Bluetooth付】

主要マルチボルトバッテリー
(古〜新順)
バッテリー容量タイプ
BSL36A18B36V-2.5Ah
18V-5.0Ah
小形・軽量タイプ
BSL36B18B36V-4.0Ah
18V-8.0Ah
高出力・高容量タイプ
BSL36A18BX36V-2.5Ah
18V-5.0Ah
小形・軽量タイプ
BSL36B18BX36V-4.0Ah
18V-8.0Ah
高出力・高容量タイプ
BSL3640MVBT36V-4.0Ah
18V-8.0Ah
超高出力・高容量タイプ

ハイコーキのBluetooth機能がついたマルチバッテリーは全部で”BSL36A18B”、”BSL36B18B”、”BSL36A18BX”、”BSL36B18BX”の”BSL3640MVBT”5つ(※2025年現在)があり、末尾あるいは末尾から2文字目に”B”と記載されているのがBluetooth機能付きの見分け方です。

DIYで1番おすすめなのは”BSL36A18BX”で、それ以上のハイスペックバッテリーになると1日中高負荷作業を行う職人さんレベルになってくるため、オーバースペックになってしまう可能性が高いです。

BSL36A18BXがDIYにおすすめとはいえ、プロ方も使うレベルのバッテリー性能となっていますよ。

おすすめマルチバッテリー

2つの下準備

  • アプリのダウンロード
  • スマートフォンのBluetoothをオン

アプリのダウンロード

まず、「HiKOKI TOOLS」というアプリをダウンロードしておきます。

お持ちのスマートフォンに応じて下記からダウンロードできます。

Download on the App Store

スマートフォンのBluetoothをオン

バッテリーや工具を登録設定するためには、スマートフォンのBluetoothをオンにしておきます。

スマートフォンの「設定」からBluetoothと書かれた箇所を探して行います。

アプリ設定方法

下準備が終わったら、残りは「バッテリーの登録」・「工具の登録」・「工具の設定」になります。

今回は実際にインパクトドライバー”WH36DD”の登録を行っていきます。

ちなみにアプリ設定に対応した工具は、Bluetooth機能がついたバッテリーでなくても使用すること自体は可能です。

バッテリーの登録

まず、バッテリーの電源ボタンを長押し、青いランプが点滅しているのを確認したらダウンロードしたアプリを開き、赤い+マークを押します

その後、該当するバッテリーの機種が表示されたらタップし、ニックネームと画像を登録します。
※画像は「後で設定する」を選ぶとデフォルトの画像が表示されます。

これでバッテリーの登録は完了となります。

工具の登録

バッテリーの登録が終わったら、ドライバーのスイッチを短く押して作動させます。

すると下の方に未設定の工具が表示されますので、バッテリーの時と同様にタップしてニックネームと画像を設定します。

これで工具の登録は完了で、アプリ内の「工具」欄にインパクトドライバーの機種名等が表示されるようになります。

工具の設定

3つの設定項目
  1. ビスのモード選択
  2. Appで5つの詳細設定(スイッチの遊びや回転数など)
  3. LEDライト

工具の登録が完了すると上記画像のように登録した工具が表示されますので、タップすると設定画面に移行されます。

移行先の画面内には設定できる項目が3つあり、そこからそれぞれ細かい設定ができますので順に詳しく説明していきます。

アプリを閉じると接続は解除されるため、次回以降から工具の設定変更する際は、バッテリー
の電源ボタンを長押ししてバッテリーとアプリを接続させてから行います。

①ビスのモード選択

アプリ内のスイッチパネルを有効(緑の状態)にすると、有効にしたモードだけが本体のボタンで設定できるようになります。

例えば、「ボルト連発」モードが不要の場合は、アプリ内で無効にしておくと本体のボタンを押しても表示・設定されなくなります。

②Appで5つの詳細設定(スイッチの遊びや回転数など)

まずApp(スイッチフィーリング調整)の設定を行うには、前述した「使用ビスモード選択」でAppを有効にしておく必要があります。

それぞれの意味についても解説していきますが、ご自身の好みや作業内容によっておすすめ設定は異なってきます。

1.スイッチの遊び

設定数値を低くするとドライバーのスイッチを浅く引いた時にすぐに回転し、逆に設定数値を高くするとドライバーのスイッチを深く引いてから回転するようになります。

2.最低回転数

設定数値を低くするとドライバーのスイッチを引いた時の回転が遅く、逆に設定数値を高くするとドライバーのスイッチを引いた時の回転が速くなります。

3.最高回転数

設定数値を低くするとドライバーのスイッチを引いた時の最大回転数が遅く、逆に設定数値を高くするとドライバーのスイッチを引いた時の最大回転数が速くなります。

4.ソフトスタート

設定数値を低くするとドライバーのスイッチを引いてからの回転速度の立ち上がりが遅く、逆に設定数値を高くするとドライバーのスイッチを引いてからの回転速度の立ち上がりが早くなります。

5.低速域の幅

設定数値を低くするとドライバーのスイッチを引いた時の低速域が狭く、逆に設定数値を高くするとドライバーのスイッチを引いた時の低速域は広くなります。

低速域の幅が広いと回転数を細かく調整できるため、ネジをゆっくりかつ確実に締めたり緩めたりするときに便利です。

設定した内容を保存できる

スイッチフィーリングの設定内容は複数登録しておくことができ、状況に応じて登録しておいた設定に切り替えることができます。

もちろん、「編集」欄から削除することもできます。

③LEDライト

LEDライトの設定では、「点灯時間」と「照度調整」ができます。

点灯時間

LEDライトの点灯方法にはドライバーのスイッチを入れたらライトが点灯し続ける「連続点灯モード」と、ライトが点灯したあと自動で消灯される「トリガ連続モード」があり、アプリではそれぞれの点灯時間を設定することができます。

照度調整

LEDライトの明るさを設定することができます。

本体のボタンから変更できる内容

ここまではインパクトドライバーのモードやライトの詳細な設定を行いましたが、実際のモード切り替えはドライバー本体のボタンを押して行います。

①締め付けモード切り替えスイッチ

切り替えスイッチを押すたびにモードが切り替わり、モードに応じて上記画像のビスやボルトと同じマークが点灯されます。

お好みで設定したモードを使用したい場合は、4つ目の「App」モードを選択します。

②ライトスイッチ

ライトスイッチを押すたびに「連続点灯 」 ⇒ 「 トリガ連動 」 ⇒ 「 消灯」サイクルでモードが切り替わります。

連続点灯モードは10分経過すると自動で消灯される仕様になっているようです。

また、締め付けモード切り替えスイッチを押しながらライトスイッチを押すと、ライトの照度が「弱」・「中」・「強」と切り替わっていきます

自分の好みや作業内容にあった設定

以上でインパクトドライバー”WH36DD”を例として解説したBluetooth機能付きマルチボルトバッテリーの設定方法は終了となります。

ハイコーキにはBluetooth機能がなくても十分高性能な電動工具は多いですが、やはり自分の好みや作業に合った設定ができるのは操作性・効率性を高めるのはもちろん、気持ち的にも満足感を得られるため作業が楽しく感じます。

インパクトドライバー”WH36DD”はパワーがあるだけではなく、細かい作業も行いやすいためおすすめですよ!

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